~その17・ダブルス試合4~

「決勝戦チャオ!タンタン・ロンロン対ウーロン・マロチャチャオ!始め!チャオ!」

「僕が一番にサーブを打つよ!ていっ!」
ウーロンのサーブは、大きく曲がって、落ちた。
「0対1チャオ!」

「僕の番か。てい」
タンタンはどう見ても手抜きな感じで打ったので、シャトルはネットを越えなかった。
「0対2チャオ!」
「タンタン!手を抜くな!」
マロチャが反切れ状態になった。
「2点ぐらいハンデ♪」

「てぃ!」
ロンロンの打ったシャトルは、すごい早さで飛んでいき、地面に突き刺さった。
「1対2チャオ!」
「これで一点♪」

「手を抜くなんて許さないからな!とりゃっ!」
マロチャは剛速球を打った。しかし、タンタンに防がれた。
「甘い甘い♪」
「2対2チャオ!」
「これで同点♪」

「今度こそ、えいっ!」
マロチャはまた剛速球を打った。しかしまた、今度はロンロンに防がれてしまった。
「だから甘いって。」
「3対2チャオ!」

「今度こそ、てやあっ!」
マロチャはまた剛速球を打った。しかしまたまた防がれてしまった。
「かーらまわり、空回り~♪」  
オチャはマロチャをからかった。オチャに向かって、剛速球が放たれた。
「うわっ」
「4対2チャオ。タンタン・ロンロンチームはマッチポイントチャオ!」


「マロチャ、空回りしすぎ。今度は僕が打つ。ていっ!」
ウーロンの打ったサーブは大きく弧を描くと、ライン際に落ちていった。しかしやはりロンロンに防がれてしまった。
「5対2チャオ!タンタン・ロンロンチーム優勝チャオ!」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第124号
ページ番号
53 / 55
この作品について
タイトル
小さな話
作者
バロン
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第124号
連載期間
約4ヵ月