~その17・バドミントン~

ここは知っている人は知っているあのガーデン。
今回は謎の生物(着ぐるみきてそう)が二体来ています。しかも手に何かかごらしき物を持っています。それにフェニクス羽のチャオ、タンタンが近づいていきます・・・。

「よ、久しぶりだな、バロン。今度は何のようだ?」 タンタン
「やっぱばれたか・・・あのね~バドミントンしようと思って~、持ってきたんだ、ラケットとシャトル。」 バロンはかごの中からラケットとシャトルをとりだした。
「(ばれるに決まってるチャオ。)これぬいで良いチャオか?暑いチャオが。」 ルゥイ
「ダメ。ハンデだもん。」 バロン
「・・・全然話が読めないのですがねぇ。」 タンタン
「みんな~!あっつまれ~!」 バロンはタンタンを無視した。
みんな集まってきた。今日はロンロンも遊びに来ていた。(みんながあつまってきたのは、なついているのではなく、バロンがいつも何かハプニング(面白い事件)を持ってくるからだ。)
「今日は何?」 オチャは目を輝かせた。
「バドミントンしよ。いい場所見つけたんだ~♪ついてきてよ。」 バロン
バロンの後についてみんなぞろぞろとガーデンの外に出た。
外はうっそうと茂った森があった。少し進むと、広い空き地があった。学校の体育館ほどの広さがあり、泉がある。そして、変な物が置いてある。
「・・・バロン、またゲートをいじった?ここ見たこと無いんだけど・・。」 タンタン
「細かいことは気にすんな。じゃ、簡単に説明するね。地面に書いてある線からでない程度に相手の陣地にシャトルを入れるの。とりあえず、五回点を取ったら勝ちね。ネットにさわっちゃダメで、後はルール無用ね。ホントは他にもいろいろあるけど・・・。面倒だから抜き。」 バロン
それで良いんですか。
「とりあえず二人ずつ、僕が勝手に組み合わせ決めたから、その二人ずつで練習してよ。名前呼ばれたら、こっち来て、ルゥイからラケットとシャトルを受け取って。オチャ・ブルー、ロンロン・タンタン、ウーロン・マロチャ、マッチャ・メロン。後でダブルス試合する予定だから、がんばってね。」 バロン
「ルゥ達はどうするのチャオ。」 ルゥイ
「とりあえず、見回りかな。シャトルにぶつからないように気をつけろよ。」 バロン
「みまわりチャオねぇ・・・。」ルゥイは気が乗らなさそうにいった。
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オチャとブルー
「いっくよー!えい!」 オチャ・すでにハイテンション
オチャのサーブは大きく右に曲がって飛んだ。
「ほい。」 ブルー
ブルーは冷静に右側に打ち返す。
いきなり一点。
「オチャさぁ、どっちにシャトルが行くか解って打ってる?」 ブルー
「ううん。」 オチャ
「僕と同じだね~。僕も自分でどっちに飛ぶかよくわからないんだ。(※事実です)」 バロン
それってやばくないですか?
「あほが二人・・・。」 ブルー
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タンタンとロンロン
ぱこーん・・・ぱこーん・・・ぱこーん・・・・
規則正しいラリーの音が続いている。
「さすが双子(コピー)・・・息ぴったりだねぇ。」 バロン
バロンはタンタン達には何も言わず去っていった。
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マッチャとメロン
「行くよ!」 マッチャは遠くにシャトルを打った。
シャトルはちょうどライン際に落ちた。
「やった、ねらいどおり!」 マッチャはガッツポーズを作った。
「それっ!」 メロンは小さく打った。
シャトルはネット際に落ちた。
「やたっ!」 メロンもガッツポーズを作った。
「二人ともコントロールがいいみたいチャオね。バドミントンはネット際、ライン際に落とすのが結構効果的だと思うチャオ。でも、ずっと同じことばっかしてないで、たまには真ん中辺にもやった方がいいチャオ。」 ルゥイ
「わかった。」 メロン
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ウーロンとマロチャ
ウーロンがたくさん打ち、マロチャがそれをすごい早さで打ち返している。ほとんど、打ちこぼれがない。
ルゥイは声かけちゃまずいような気がして、そっと立ち去った。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第124号
ページ番号
49 / 55
この作品について
タイトル
小さな話
作者
バロン
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第124号
連載期間
約4ヵ月