~その13・ロンロンvsマッチャ~

最近、タンタンの双子の弟(コピー)のロンロンがよく遊びに来る。最近ロンロンがタンタンをとっちゃうからいっしょに遊んでくれない。
なんだか、ロンロンがうらやましい。(めちゃくちゃロンロンにジェラシーを感じる。)僕もタンタンと遊びたい。

ということで、(どういうことだよ。)マッチャとロンロンは戦うことになった、チャオカラテで。

『今回は僕が司会をするのだー!』 マイクを持ったうきうきな虎猫らしき物が言った。首にベルを付けていてしっぽに鈴をつけているので動くたびに鈴やベルが鳴る。
僕は、目の前にいる相手(ロンロン。今日のパーツはうさ耳とアザラシのしっぽ。)を見た。ロンロンはタンタンを見てにこにこしている。
『レディ・・ゴー!なのだ!!』 虎猫
「絶対負けないんだから!」僕は言った。
「・・・マッチャはタンタンに勝ったことある?」 ロンロンはいきなり言った。もちろん構えたままで。
「・・・」僕は何もいえなかった。もちろん、タンタンに勝ったことはない。だから、ロンロンには、たぶん勝てない。そんなことは解っている。だけど―
「だからなんだって言うのさ!僕は確かにタンタンには勝ったことはないけど―」 僕は半分泣きそうになりながら言った。
「そんなことはない。」突然、彼は言った。
「え?」 僕はビックリして彼を見た。
「だって、あの時、進化する前、僕は君に何回も負けていた。君に負けたくなかったからがんばって、修行したりしてたんだ。でも進化した後、君は戦ってくれなくなった。でも転生した後また戦ってくれるようになった。いったい何で戦ってくれなかったの?」 彼・・・ロンロンは言った。
「ほぇ?」はっきし言って、僕は全然全く覚えてなかった。
「―もういい!」 ロンロンは半泣きになりながら土俵(ステージ?)から飛び降りた。
僕にはよくわからなかった。ロンロンが半泣きになった理由が、なんでそういうことを知ってる(覚えてる)のか。全然解らなかった。

後でブルーにきいたら、ロンロンが言ってることは事実で、ロンロンが言っていたのはまだタンタンがコピーされる前のことなんだそうな。しかもかなり前だし。タンタンは覚えてないって。・・・なんだそりゃ。

おまけ(虎猫談)
後で自然和解したんだって。ロンロンとマッチャ。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第116号
ページ番号
37 / 55
この作品について
タイトル
小さな話
作者
バロン
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第124号
連載期間
約4ヵ月