~その11・ブルーの落とし穴~

ある日毎日が単調で飽きてきたブルーは、落とし穴を掘ることにしました。みんなが眠っている間に6個(!)作りました。そして誰が落ちるかという期待等をしながら岩場で見ていました。
 早速マッチャが落ちました。でもなかなかでてきません。ポヨが見えるほどの浅い穴です。マッチャのポヨは最初ぐるぐるしていましたが、いきなり!に代わり?になったあとハートマークになりました。実は中には木の実が入っていたのです、と言うより上に置いてあったのですが。木の実を食べ、上機嫌になったマッチャは、落とし穴に落ちたことを全く忘れてしまいました。
 2つ目には、タンタンが落ちました。そこは温泉になっていました。(なぜ・・・。)
 3つ目はマロチャとウーロンが落ちました。
ちょうどその時、ガーデンにハリモグラサンが来ました。そして、落とし穴にはまっているウーロン達を見て、助けようとして・・・落とし穴に落ちました。
「何じゃこりゃー!!」 ハリモグラサンは叫びました。そして、みんなの注目が集まり赤くなりました。(いや、元々赤いけど。)深めで、水が入った落とし穴でした。
ハリモグラサンが呆然と、そして赤く(元々赤いって)なっているとき、2匹のハリネズミがケンカをしながらやって来て(どうやら外でばったりあったようです。)ハリモグラサンが落とし穴にはまっているのを見て言いました。
「どうしたんだ?ナッコーズ。穴に入って。」 青違法
「ふっ。」 黒い方
「てめー笑いやがったな(怒)」 ハリモグラサンはクロイハリネズミサンに殴りかかろうとしました。そして・・・
 また別の落とし穴にはまりました。それを見たアオイハリネズミサンは笑い転げました。クロイハリネズミサンは少しこらえながら笑っていました。するとなぜかポヨが
「テメーワライヤガッタナ、コノオレヲワライヤガッタナ」
とか言いながらむかってきました。ハリネズミサン達はポヨに追っかけられて逃げて・・・
 落とし穴(深くて、水が入っている)に落ちました。
遠くでそれを眺めていたブルーは(しかも、謎のリモコンを持っていた。)くすっと静かに笑いました。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第111号
ページ番号
14 / 55
この作品について
タイトル
小さな話
作者
バロン
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第124号
連載期間
約4ヵ月