~その8・ウーロンのレース~

ここはジュエルステージのオニキスです。4匹のチャオが、スタートを待っています。全員コドモのチャオです。
一匹目の名前はウーロン。アライグマの耳をつけたピュアチャオです。なんだかあまりやる気がなさそうです。眠そうです。
二匹目の名前はマロン。フェニックスの羽と足をつけたチャオです。やる気満々で足踏みをしています。
三匹目の名前ははハピュルー。羊の角とスカンクのしっぽをつけています。静かに座って試合が始まるのを待っています。
四匹目の名前はリンピュン。足が無く、手がペンギンです。そして口がグニャグニャって感じです。ハピュルーと同じで、静かに座って待っています。
さあ、スタートです。まずはびっくり箱、リンピュンだけ引っかかりました。ハピュルーとマロンの一騎打ち状態になっています。ウーロンは足が遅いのです。そして考え事と後悔をしていました。
(「やっぱり言わなきゃ良かった・・・。ううん、今はこの試合に集中しなきゃ。お父さん(?←タンタンのこと)が言ってた、‘集中してないと恥をさらすぞ特にお前は。’って。くよくよしてないで集中しなきゃ。」)
「・・・そう考えてること自体無駄だぞ、ウーロン」 と言う声が、客席(あったっけ?)から聞こえてきた。
「お、お父しゃん!」 ウーロンは言った。そうそれはタンタンだったのだ。・・・それにしてもタンタンはどうやってウーロンの考えがわかったのだろうか。
「お父さんと言うな。それより、試合に戻れ。」確かに今は試合中である。もうリンピュンが数メートルもないんじゃないかというぐらいに近づいている。ウーロンはタンタンに向かって元気よく「はい!」と言うと少し急いで走り(いや、はいはいだけどね。)始めた。さあ次の関門はクイズです。(小さな池は考えてるとき無意識に泳いでいて、でた瞬間にタンタンが話しかけた。)四角い実の絵が映し出されています。マロンとハピュルーはもう、答え終えて当たったので喜んでいました。ウーロンは迷わず大好きな青い彼のぬいぐるみを持っていきました。そして見事に・・・オモチャオがヒットしました。ウーロンはぼんやりした頭で考えました。
(「僕は悪いことしてないはずでしゅ。何でオモチャオさんが降ってくるんでしゅか(怒)」) なんだか理不尽な怒りに突き動かされたウーロンはさっと立ち上がると、(いや、立てないけど、長い時間は。)走り出しました。そして・・・こけました。つるつるの道で無茶をするもんじゃないとウーロンは身をもってわかりました。横をリンピュンが
「お先!」 っていって走り抜けていきました。
ウーロンはすっと立ち上がると、(正確に言うと起きあがると、かもしれない。)高速はいはいをして下っていきました。リンピュンの横を無言で走り抜けていきました。・・・ゴールが見えてきました。そしてウーロンは・・・落とし穴にはまりました。またウーロンはタンタンの言葉を思い出しました。‘最後まで油断は禁物だ。思わぬ落とし穴があるかもしれない’・・・本当に落とし穴にはまってしまったウーロンは思いました。(「お父しゃんの言葉はほんとだったでしゅ・・・。」)←意味違うんだけどね、ほんとは。リンピュンの声が聞こえました。
「おさ・・うわっ」 ・・・どうやら落とし穴に落ちたようです。ウーロンは、落とし穴からはい出るとゴールに向かいました。結果は、
1位 マロン 2位 ハピュルー 3位 ウーロン 4位 リンピュン でした。マロンは言いました。
「正直、君が3位になるとは思わなかったよ。・・・からかってごめんな。」(後ろでリンピュンがむくれている。ウーロンに負けたのがとても悔しいのだ。でも何も言わなかった。マロンは彼らのリーダーだ。そして彼らの中で一番強い、そして一番努力をしているチャオなのだ。彼が認めていると言うことは、その年(?)にしては強い方だと言うことなのだ。) マロンはさらに続けた。
「もうからかわないよ(リンピュン達を見て)な(「ほかの奴らにも伝えとけ」)」 それは彼の無言の圧力だった。からかうと言うことは僕のメンツをつぶすと言うことだ。そんなことしたら承知しないぞ、という。(ちなみに彼の考えの中では、からかう=悪口、いじめ、ちょっかいなど だ。) それ以来ウーロンはからかわれることなどはガーデンの中以外ではなくなった。と言ってもガーデンの中でのからかうという行為は、遊びやスキンシップのような物だ。誰も全く気にしない。もちろん彼も。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第110号
ページ番号
11 / 55
この作品について
タイトル
小さな話
作者
バロン
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第124号
連載期間
約4ヵ月