~その4・クロイカレトアオイカレ~ 後編

タンタン達は(オチャは文句言いながら引きずられてた)橋の所まで来た。
「うわ・・すっげーぼろい橋だ。」とタンタン。それもそのはず、彼らの前にある橋は、ぼろぼろで、なんかいまにも崩れそうな橋だった。
「ぼろぼろに見えるけど大丈夫なはずだよ。暴れたりしなければ。」ブルーは言った。それから一つ付け加えた。
「かなり前からこうだし。」それに、幅も狭いからどうにかなるっしょ。
「じゃあ、まず僕が行く」メロンが言った。ここで言いとこ見せないと出番無くなるし。
「んじゃ、その次は、タンタンとウーロンね。」とブルーが言った。
「それからぼくで、ブルーで、オチャね・・・ってオチャ向こうに行っちゃってるし!!」そうなのだ、オチャはぼろぼろな橋を渡るのがいやだったからさっさと向こう側に飛んで渡っていたのだ。ブルーはため息をつくと言った。
「じゃ、さっさと行くよ」
そして、30分かかってみんな渡り終わった。オチャ達はまた歩き始めた。そしてすぐにあの卵男の基地に着いた。みんなで小さな隙間から潜り込んだ。オチャは楽しそうに鼻歌を歌い出した。そしてブルーに怒られた。(こらっ見つかっちゃうだろ!)・・・・・・・・・しばらくして、カオス何とかのある部屋についた。ブルーは1つずつ取り出して偽物をはめこんどいた。全部で、3つ取り出した。(そんなにどこに持ってたんだ?)そしてさっさと抜け出した。そしてみんな急いでチャオガーデンに帰ってきた。
一息ついたところで、ブルーは聞いた。
「そういえばよく聞こえなかったけどそれで何がしたかったの?」
「え?んーとね、お手玉!!」オチャは言った。
『・・・』みんなは思った。(そんなことだったのか。)(面白そー。) (ぼくもやりたい・・・。) (ふーん・・あほらし。) (ん・・・どうでもいいか。)まさに、十人十色ってやつである。オチャは楽しそうにお手玉をしていた。・・・・・・・・・・そこへ、黒いハリネズミが来た。オチャを見ていった。
「!!それは・・確かドクターが持っていた・・・」最後まで言い終わらないうちに、ブルーが、
「あ!クロサンだ!」(ク、クロサン?)と言って、クロサンに抱きついた。みんなも集まってきた。クロサンはみんなになつかれているようだ。クロサンは言った。
「オチャ、それを渡しなさい。」
「やだ。」
「渡しなさい。」
「やだ。」
同じことを何回か繰り返した。そしてだんだん、ばからしくなってきたオチャはカオス何とかを持って走っていった。そして谷に投げ込んだ。そして、チャオガーデンに帰ってきた。そのときちょうど、青いハリネズミが来た。オチャは駆け寄った。
「アオサンだ~!」
「(アオサンって・・・。)どうしたんだ、オチャ。」
「クロサンがね、僕のおもちゃ取ろうとしたの。」
アオサンはクロサンを見て吹き出した。
「お前も人のことを笑えないだろ。アオサン」
「オチャをいじめちゃだめだぞ。ク・ロ・サン(笑)」
何か馬鹿らしくなったクロサンは帰っていった。
「そういえば、オチャ。取られそうになったおもちゃって?」
「カオス何とかって言うあのきれいなやつ。卵男さんのとこから持ってきたの。」
「(そりゃ取られそうになるだろ・・・。)で、それは?」
「谷に投げ込んだ」みんな黙り込んでしまった。
おしまい

このページについて
掲載号
週刊チャオ第108号
ページ番号
7 / 55
この作品について
タイトル
小さな話
作者
バロン
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第124号
連載期間
約4ヵ月