~その1・朝~

ここは、あるチャオガーデン。今は5匹のチャオがいます。
真っ赤で派手なニュートラルのチャオとユニコーンのチャオが話をしています。ちょっと見てみましょう。
 「ねえタンタン、その胸のやついっぱいあるんでしょ?みせて。」
 「いいよ。でも乱暴に扱ったりして壊さないでよ、マッチャん。」
どうやら真っ赤で派手なのは、タンタン。もう一匹はマッチャんというみたいです。
 「・・・乱暴に扱わないからマッチャんてよばないで。」
 「あはは、わかったわかった。もう言わないよたぶん。マッチャ。」
マッチャんじゃなくてまっちゃみたいです。・・・ん?向こうから羊の角をつけたチャオがやってきます。
 「タンタン、マッチャんおっはよー」
 「だからマッチャだってば。」
 「おはようオチャ。今日も無駄に元気だね。」
羊の角チャオは、オチャと言うみたいです。
 「タンタンの言葉、なんかとげがある。」
 「きにするな」
 「それにしても、メロンとブルーおそいね。」
 「ぼくいるよ・・・。」
 「!!わっ、メロンいつからそこに・・・。」
 「最初からいたよ。」
 「お前やっぱ存在感薄いな。(←悪気なし)」
 「タンタンひどい・・・。」
 「なにが?」
 「・・・。」みんな、シーンとなった。
そこに、青い足がないチャオが来て、オチャの目を隠した。
 「だーれだ!『あ、みんな言うなよ。』」
 「・・・ブルー?」
 「当たり。ブルー、遅いぞ」
 「あはは、ごめん。でもちゃんとコレはもってきたよ。」
青いちゃおは、ブルーというようです。
彼は、手に持ったラジオをかかげました。
 「それじゃ、始めようか。」
オチャ達は、ラジオ体操を始めました。
空は、青く澄んでいて雲がふんわり浮かんでいます。
風も澄みきっていて、その中で5匹のチャオがラジオ体操をしています。朝の涼しい風の中、5匹のチャオがラジオ体操をしています。


この平和が日々が続くことをチャオ達は信じています。
これはある、チャオガーデンの、ある朝のことです。

チャオ達が、これからも平和な日々を暮らすかどうかは誰も知りませんでした。でもチャオ達はそう信じています。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第107号
ページ番号
2 / 55
この作品について
タイトル
小さな話
作者
バロン
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第124号
連載期間
約4ヵ月