夏の夕日は ページ1
★前回のあらすじ★
朝起きて、いつになく違和感を感じた登。しかし、そのことはいつもと同じ風景に、不安感をなくしてしまい、とうとう忘れてしまいました。この違和感の正体は、のちのち明らかになります。それでは本編に行ってみましょう^^
▼本編▼
ちょうど朝食を食べ終えた頃でした。食器を片付け終えた部屋の中には、物静かに風が吹き抜けています。翔のおなかも満足した様子で、とてもすがすがしい気分です。そんな時、玄関から、チャイムの鋭い音が僕の耳の中でおおきく響きました。
僕は立ち上がり、長い廊下をぬけた。後から翔もとことことついてきました。玄関の扉を開けると、よく見る顔を僕は目にしました。同級生の「秋(アキ)」と、その足元の、「輝(ヒカル)」でした。
「来てもらってすぐで悪いんだけど、早速いこう」
僕はこういいました。返事もすぐに返ってきました。
「うん、そのために来たんだもん」