27話
ヴァルダ「敵が追ってきそうにないけど何かあったのか?」
レビ「大丈夫だ、ちゃんと奴等の相手は用意している。」
ヴァルダ「・・・出口だ!」
薄暗い廊下から眩しく輝く太陽の下へとたどり着く。
レビ「さっさとバイク乗ってここから去るぞ。」
ヴァルダ「チェイルのバイクは?」
レビ「捨てていく。」
ヴァルダ「いいのか?」
レビ「いい!それよりSkyモードで飛ぶからな」
ヴァルダ「お・・・おう」
ヴァルダは不慣れな手つきでバイクについてある【SKY】と書かれたスイッチを押した。
押したと同時にバイクは地面を離れ、空中へと浮いた。
そして彼等はものすごいスピードで飛んでいった・・・
~オペラシティー地下闘技場~
老裁「まだまだじゃのう こんな老いぼれに傷一つ与える事ができんとは」
彼は残念そうに呟いた。本当に体には傷一つ見当たらない。
フラン「ま・・・負けたぁ~」
アイ「手も足も出ないなんて・・・」
老裁「本当にそれで相手共に通用できるのか?」
アイ「・・・すいません」
フラン「もっと強いアイテムがたくさんいるやぁ~」
老裁「しかし本当になさけない、これでも本気なんてしてないほうなんじゃ。
まだまだフウやレビが見習いの時には、本当に殺す気でかかったもんじゃ。
まぁそれでフウを半殺しにしかけた為、あいつは今もトラウマじゃからのう ホッホッホ
わしがもっと若かった時にはあの時の一撃もウンタラカンタラ・・・・・・・・・・・・・」
二人(来た・・・説教・・・・・・サスガロウジン・・・)
「お前等何やってんだ?俺も混ぜろよ」
正座している二人の後ろから現れたのはヴァルダだった。
フラン「やった!ヴァルダだぁ~良かったぁ~良いタイミングできてくれた~」
ヴァルダ「? 良かったのか?」
アイ「ボソッ 説教中だったの」
ヴァルダ「ボソッ あれか ジジイの」
老裁「それにしてもおつかれじゃのう~
ヴァルダ「ま・・・まぁな!」
老裁「ところでどうしたんじゃ?その傷は?」
ヴァルダ「ちょっと機械に・・・」
アイ&フラン「あっ・・・ バカ!」
老裁「馬鹿も~ん!!なんじゃい今の職人達はなってないのう
皆たれとるわい!昔、ワシ等が現場に向かっていた時はそれはもうすさまじいものじゃった。
機械の大軍勢がきた時も仲間は数人。相手の戦力が半分まで落ちた時にはわし一人だけじゃった。
しかし恐れる事なくわしは立ち向かっていき・・・ウンヌンカンヌン」
三人(またか・・・・・・・サスガジジイ・・・)
フラン「ボソ ところでレビ先生は?」
ヴァルダ「ボソ フウの所に行ったよ」
老裁「こりゃ!フラン聞いておるのか!!?」
フラン「ひぃ?!」
老裁「この馬鹿もん!最近お前の態度が気にくわんかったが丁度いい機会じゃ
説教室でみっちり5時間説教じゃ!」
フラン「ふぇぇぇぇぇ!!!た・・・助けてぇぇぇぇ・・・」
――犠牲者一名・・・