24話

ARASUZI
ヴァルダをかばい、倒れてしまったチェイル。
機械にかこまれヴァルダ大ピンチ!


ヴァルダは身構え、いつ どの方向から来ても対応できるようにした。
しかし・・・負傷したチェイルを守りながら戦えるか・・・・


           ちっ・・・・

そんな事を考える間を与える事なく、機械達は襲い掛かってくる。

ヴァルダはチェイルをかばう用に機械達と応戦する。
近づいてくる敵は何とか一発で殴り壊し、チェイル、ヴァルダ共に無傷だが・・・

ヴァルダ「ぐわぁ!!」

遠くから撃ってくるバルカン砲は対応できない。
ここから離れたら確実にチェイルが重傷を負うことになる。



ヴァルダはひたすら敵の銃撃に耐えながらチェイルをかばった。
少しずつ傷の影響で力が抜けていく・・・

――マジで早くしてくれ・・・・・もうもたねぇぞ・・・・・・



必死で戦うヴァルダをあざ笑うように見下ろすチャオがいた。

「へへっ あいつはもうもたねぇな」

リボルバーを腰にぶらさげたチャオはそうつぶやいた。

「まだわからない。」

背中に槍位の長さの銃を背負ったチャオは否定した。

「あれは無理だってつーか監視やれよお前 俺はあの獲物やるから。」

「任務を怠るな、すぐさぼる君を監視するために来たんだから」

「いいだろ!!俺はああいう弱った獲物をいたぶるのが・・・」

「チャチャ 声大きい」

チャチャ「お前もでかい」

「僕はデストラク・ライトメントという名前がある」

チャチャ「うっせぇ 長いんだよ名前が!」

デストラク「彼等にばれたらどうする気?」

チャチャ「ばれたら殺す。ひったすらいたぶってね ヒヒヒヒッ」





ヴァルダは全身傷だらけでチェイルの壁となっていた。
先程より重傷で、いつ倒れてもおかしくない状況だ。
ヴァルダの苦しそうな息遣いが空間に響く。


ヴァルダ「・・・くそっ・・・・」

足がふらついてまともに立っているのか・・・・床に倒れているのかもわからない

ヴァルダはふらつきながらポケットを探った。
ポケットからクリームを取り出し、傷口に塗った。

ヴァルダ「フランアイテム・・・№2・・・修クリーム」
透明なクリームは傷口から流れる血をあっという間に止血した。

――これがあっても戦いきれるか・・・・



人型機械はゆっくりとヴァルダに近づいてくる・・・
機械が歩く度に発する地響きでこけそうになる。


――ワリィ・・・レビ・・・・・・・勝てそうにねぇ・・・


そうつぶやくと倒れてしまった。
意識はかろうじて残っているが・・・・身体が動かない。

ターゲットが近づいてくる。


――逃げねぇと・・・・


ヴァルダの必死の思いはむなしく無情な手は二人を握りつぶそうと・・・・とどめをさそうとする。


チャチャ「はい♪ 終わり」





                     「破!!!!!」

チャチャ「!?!」


倒れていた二人を握りつぶすはずだった巨大な手は爆発した。

ヴァルダ「爆・・・発・・・・?」

何が起こったのか理解できなかった。
視界はぼやけて周りが何も見えない・・・・

俺とターゲットの間に壁がある・・・?


いや・・・・壁じゃない・・・・人・・・・?



少しずつピントが合ってきて、壁らしき者が何者か見えてきた・・・


いつも俺をしかってばっかで・・・・
でもそれは・・・俺の為に・・・
死と隣り合わせの世界で生き抜いてほしいからいつも厳しくする・・・


ヴァルダ「レビ!!」

レビ「大丈夫か!?」

ヴァルダ「俺より・・・チェイルは・・・・?」

レビ「・・・・無傷だ・・・ よく耐えた」

ヴァルダ「・・・よっしゃ・・・・」

――生きていた・・・・後は・・・・・

レビは機械をにらみつける。


レビ「俺の生徒にこれ以上、手は出させん!!」
 

このページについて
掲載号
週刊チャオ第252号
ページ番号
26 / 39
この作品について
タイトル
チェイルの冒険
作者
ココア(3段アイス,ソード)
初回掲載
週刊チャオ第236号
最終掲載
週刊チャオ第274号
連載期間
約8ヵ月24日