21話
ヴァルダ「ったくレビの奴おっせぇなぁ~」
チェイル「少しとばしすぎたからしばらくかかるんじゃないですか?」
ヴァルダ「ちっ・・・ん?もう追いついてきたぜ!」
チェイル「本当だ!思ったより早い!!」
レビが気づくようにとヴァルダが思いっきり手を振った
ヴァルダ「お~いこっちだぁ~!」
レビ「なぁ~に勝手に暴走してんだ馬鹿野朗!!」
とものすごい形相で叫び、ヴァルダを違和感なく普通にひいた。
チェイル「人身事故ってるーーー!!」
レビ「段取りを説明するから よく聞けよ 特にヴァルダ」
ヴァルダ「へ~い」
レビ「まず俺が配電室へ行き、施設に流れている電線をぶった切って停電させる」
ヴァルダ「なんだ後は楽勝じゃん」
レビ「いいや。バックアップの電線でまたすぐ回復する切り替わるまで数秒だ。」
ヴァルダ「な~んだ全く意味なしかよ」
レビ「その数秒の内にチェイル君とヴァルダは警備システムを切ってほしい」
チェイル「了解です。」
レビ「現在の時間は?」
チェイル「16:04です。」
レビ「じゃあ・・・行くぞ!」
16:04 ミッションスタート
3人は見張りの目を盗んでどんどん奥へと進んでいく。
今は夕方の時間帯、冬なのでもう辺りが薄暗くなり、ちらほら明かりがつきはじめている。
レビ「じゃあ後は予定通りに」
そういうと一人レビは先に進んでいった。
ヴァルダ「おいチェイル!何処行くんだよ」
チェイル「ちょっとした下準備です」
そういうとチェイルは何か怪しげな物を設置していた。
それか5分程してレビの予定通り、施設の電気が一斉につかなくなった。
チェイルは警備システムの電源をOFFにする。
チェイルは通信機でレビと連絡をとった。
チェイル「こちらチェイル。予定通り退路と目的地の警備システムを切りました。」
レビ「了解。そのまま目的の所まで進んでくれ」
ヴァルダ「面倒くせぇなぁ・・・」
そういうとヴァルダが壁に手をついていかにもダルそうにした。
その時・・・
―――不正ID侵入!不正ID侵入! 警備機械はC‐16地区に急行せよ!!」
チェイル「・・・・・・ヴァルダ何かしでかしましたか?」
ヴァルダ「何にも・・・」
ヴァルダがふとよりかかっている壁を見た
チェイルも同じく壁を見るとヴァルダのよりかかっている手の下には警備スイッチがあった。
ヴァルダ「俺な~んにも知らないぜ!レビが何かしでかしたんじゃ・・・」
チェイル「ヴァルダ・・・嘘付いてるのがバレバレです・・・」
レビ「どうした?」
チェイル「ヴァルダが・・・警備システムをONにしちゃったんですよ・・・」
レビ「おい」
チェイル「仕方ない・・・」
チェイルは手に持っているスイッチを押した。
すると大きな爆音が施設中に響きわたった。
レビ「何だ?今の音は?」
チェイル「僕が仕掛けた爆弾ですよ、煙と音しか出ない物ですが。これならちょっとは時間稼ぎになると思います。」
ヴァルダ「でかした!チェイル」
チェイル「元はヴァルダが原因ですよ」
ヴァルダ「ぱっぱと壊せばいいの ぱっぱと!」