19話
あらすじ
大型戦闘機械を破壊する為、バイクで14番工場へと向かうチェイル一行。
自らの力で任務を成し遂げることができる事を証明する為に・・・
――14番工場は本部”オペラシティー”から離れた所に位置している。
その為、公共交通機関を利用する事も可能だがこの方法は足がつきやすく、
尾行などをされると危険なので、このように遠方での任務はバイク等の利用が多いのだ。
今の自分にとって常識となっている事を考えながらチェイルはバイクのアクセルを踏んだ。
風が勢いよく吹き付けてくるが、それがまたすずしくて気持ちいい。
ヴァルダ「待ちやがれ~!」
そう叫びながらヴァルダ、レビと後ろから続いてきた。
ヴァルダの頭からピョコっと生えている触角が風になびいている。
スピードは・・・80を指していた。
レビ「ヴァルダ!まだここは高速じゃないんだからスピード出しすぎるなよ!」
ヴァルダ「高速の入り口はどこだぁ!」
チェイル「ナビがついてます! そこを右に曲がったらすぐですよ」
ヴァルダが今気づいたようにバイクのモニターに表示された地図を凝視した。
ヴァルダ「よっしゃ!そこの角を右だな!!」
チェイル&レビ「・・・・逆ーー!!」
どうやって音声ナビが案内してるのに道を間違えるのだろう・・・しかも信号を完全に無視するというオマケ付だ。
チェイル「よく免許とれましたね・・・」
レビ「もうすぐ没収されるな・・・ゲンテンドコロジャネェ・・・」
その頃 地下闘技場
フウ「んじゃアイとフランVSじいさんとの試合を始めらぁ」
老裁「なんじゃ その言い方は」
フウ「READぃ~ ファイトぉ~」
フウのやる気ない合図と共に、試合が始まった。
アイとフランはまったく動かず、相手の出方をうかがっていた。
老裁「どうしたんじゃ?さっさとかかってきなしゃい」
しかし老裁の挑発に乗る事はなく、二人は構えていた・
老裁「つまらんのぉ~ 仕方ない。こっちから攻めてやろぅ・・・」
言い終わったと同時に老裁が二人の元へと飛んできた。
フラン「うわぁぁ とんできた!?」
アイ「作戦通りにいくわよ!」
~高速道路~
ヴァルダ「ちゃんとさっきの道は右って言えよな~」
レビ「ちゃんと言ってた。」
チェイル「ほんとに単細胞より酷いですよ・・・」
ヴァルダ「・・・? それよりここは高速だろ? レースしようぜ!」
レビ「馬鹿! 高速だからって・・・」
チェイル「いいですよ READY・・・」
ヴァルダ「GO!!」
レビが止めようとしたがもう遅く、二人はものすごいスピードで先へ行き、見えなくなってしまった。