17話
あらすじ
ミーティングルームに全員集合!
~ミーティングルーム~
少し遅れてチェイルはミーティングルームへと入室した。
ミーティングルームには、レビ、老裁を除く全員が集合していた。
そこにはフウの姿もあった。
チェイル「ししょ・・・」
言いかけたその時、熱々のお茶がチェイルの顔面にぶっかかった。
チェイル「熱っちゃ~!!」
ヴァルダ「大丈夫か?」
そしてヴァルダの声と同時に今度は氷入りの水がとんでくる。
チェイル「冷たっ!!」
一瞬、フウとヴァルダがガッツポーズをしている光景が見え・・・・・・・
休む間もなくお茶と水が交互にチェイルへと飛んでくる。
チェイル「ちょっと・・止め・・・・・・ってか助けて~!」
間
チェイル「で・・・何の用ですか?」
フラン「できたんだよ~光粒子武器が!」
アイ「思ったより早いわね」
フラン「微調整の部分だけだったからね」
ヴァルダ「いいから早く終わらせろよ!後、水ちょうだい」
チェイル(じゃぁかけないでくださいよ・・・)
フラン「光粒子武器――LCとG.D.Sはよんでいるんだって。」
フウ「光粒子の特徴は強力なエネルギー。それも持ち主の精神力によってそのエネルギーを更に倍増させる特徴がある。」
アイ「どれくらい差があるのかわかりづらいわね・・・」
フラン「じっけんするって言ってたよ」
フウ「それは後で、これらの技術は俺達にも使う事になるが一つ問題がある。」
チェイル「問題?」
フウ「LCは精神力の影響を受ける。それはわかるよな?」
ヴァルダ「おう・・・?」
――(あ・・・わかってねぇ奴独りいる・・・)
フウ「精神に影響される分、精神にも影響を及ぼす事だってある。」
アイ「ってことは・・・」
チェイル「戦闘で精神が破壊される事もある、ということですか?」
フウ「戦闘どころか・・・ただ持っただけで壊れる事もある」
フラン&ヴァルダ「こえぇぇぇぇぇ~」
アイ「諸刃の剣ってところね・・・」
フウ「今後、お前等にはこのLC武器を装備してもらうからな。そこの所は気をつけろよ!」
全員「了解!」
チェイル「やっと用事もなくなったし、遊びにでも行こうかな~」
フウ「お前は残れ 馬鹿」
チェイル「・・・・・僕休暇なんですけど!?」
フウ「お前には休暇なんて無いって じゃあチェイル以外は解散しとけ~」
チェイル「HA?! ちょ待ってくださ・・・」
暴れるチェイルを難なくとりおさえ、全員が外へ出て行ったのを見計らい耳元でつぶやいた。
フウ「お前・・・使ったのか?」
チェイル「え・・・」
フウ「以前の任務中、相手職人と戦ったな?その時使ったな、SVCを」
チェイル「・・・はい。」
フウ「これ以上使うなっていっただろ!」
チェイル「やむをえない状況だったんです。使わなければ二人とも・・・・死んでました。」
フウ「・・・お前はこの組織に入った目的は治す方法を見つけるはずだろ、忘れたか?」
チェイル「忘れる訳ないですよ・・・・」
フウ「治す為にSVCを使うのか? お前の力はSVCだけか?」
チェイル「違う!!僕は鎖職人です! SVCなんかに・・・」
フウ「同じ職人との戦闘で何故一方的に押されていた?お前は職人じゃ無ぇ!!SVCに頼りすぎだ!」
チェイル「ふざけるな!!師匠に何がわかる!?内側から蝕まれる恐怖も、人格が奪われる事も何も知らないくせに!!」
フウはチェイルの頭をテーブルにたたきつけた。
フウ「ふざけているのはお前だ。チェイル!!職人なら職人らしくお前の武器の鎖で敵を倒してみせろ!!!」
そう言うと、フウはわざとらしくチェイルの目の前に何か書かれた紙切れを落とした。
チェイルは紙切れを拾い、書いてある文字に目を通した。
フウ「証明してみせろ・・・・・鎖職人。」
チェイルはクシャっと紙切れを握りつぶした。
チェイル「上等ですよ。」