10話
あらすじ
第5工場でギリと交戦中のチェイル。
ギリのチェーンソーに苦戦するチェイルに代わって、フランが参戦!!
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チェイル「フラン・・・」
フラン「だいじょ~ぶ!チェイルはさがってて!」
チェイルは無言でフランの頭を叩いた。
フラン「いった~! なにするんだよ!」
チェイル「遊びじゃないんですよ!フランはまだ子供ですし、武器も何もないじゃないですか!」
フラン「ブキならあるよ! ほら」
そう言ってフランは飴玉程の大きさのボールを複数取り出した。
ギリ「いつまでふざけるつもりだ?」
フラン「ふざけてなんかいないよ おおまじめだ~い」
フランはふざけた口調でギリを挑発した。
ギリ「ぬかせ」
ギリはまたもすごい速さでフランとの距離を詰める。
ギリ「子供を殺す趣味はないが・・・死んでもらうぞ!」
フラン「・・・アイテムNO.1 リフレクボール!!」
フランはさっきとりだした複数のボールを地面に叩きつけた。
ボールは床や壁、天井をはね、加速のついたボールがギリの足や腹に当たった。
ギリ「ぐっ!?」
思わぬダメージにギリは足を止めた。
フラン「たちどまったらあぶないよ~」
フランは更に複数のボールを投げつける
ギリ「なめるな!」
フランのなげたリフレクボールをチェーンソーで防いだ。
フラン「じゃぁこれはど~だ」
フランは同じようにリフレクボールを投げつけた。
ギリは同じように防ごうとするが、全てギリの足元の床で跳ねた。
反応しきれずギリはまたも傷を負った。
フラン「ど~だ!!」
チェイル「すごい・・・」
フラン「そこをとおしてくれたらいいんだよ~。 それならもうこうげきしないから。」
ギリ「・・・・子供だと思って油断をした。 本気でさせてもらう!」
フラン「わわっ おこった~」
ギリ「瓦礫壁!」
ギリはチェーンソーを床にたたきつけた。
チェーンソーによって砕かれた瓦礫や煙が飛び散り、視界が悪くなる。
チェイル「しまった、目くらましだ!」
フラン「どこだ~?」
チェイルは煙の向こうに気配を感じた。
まさか・・・・
チェイル「フラン!!」
チェイルは咄嗟に鎖をフランへと投げた。
フランの体にまきついた鎖を自分の所へと引っ張って、ギリの気配がした所から遠ざけた。
ギリ「そこだな」
チェイル「!?」
声の主はチェイルの後ろに回り込んでいた。
いつの間に・・・・ 避けられない!!
ギリ「まずはお前だ!!」
ギリのチェーンソーがチェイルの体を斬り裂いた。
チェイル「ぐわぁぁぁぁ!!」
斬り裂かれた痛みが全身に響く。
あまりの痛みで少しずつ気が遠くなっていく。
視界が暗くなっていき、音も聞こえなくなっていった・・・。
気が遠くなっていくチェイルに驚く程はっきりと声が聞こえた。
「S.V.C 起動」