3話
翌日 23:18
アイ「あれが第6エネルギー生産所ね。」
チェイル「気をつけてください。以前第3工場を爆破した影響でいつもより警戒してますから」
アイ「チェイル君、私は現代に生きる忍者 くノ一なんだからね。潜入なんて慣れてるわよ」
チェイル「そうなんですか? 知らなかった・・・・」
アイ「そっか 任務で組んだの初めてだもんね。」
チェイル「はい(くノ一ってかっこいいなぁ~)」
アイ「後2分ね・・・」
チェイルは目の前にそびえる建物を見つめながら、ポケットからケースに入ったディスクを取り出した。
30分程前に師匠が言った言葉がディスクを取り出したと同時に頭の中で繰り返し聞こえる。
「奴等のコンピューターにはプロジェクトの事が全て入っている、これで丸々コピーしてこい」
「しかし潜入した痕跡は一つも残すな、今回は爆発などできない。あそこは大切な収入源と情報源だからな」
チェイル「(わかってますよ) 行きましょう!!」
チェイルとアイはあっという間に工場内部へと侵入した。
ここまでは特に問題無し、問題はこれから。
以前のG.D.Sの失敗は外に警備を固めすぎた事。
中に誰も部外者が入ってこれないと過信しすぎたからだ。
まだ問題はたくさんあるが、今は考えないでおこう。任務に集中!
何が起きるかわからない 確実なんてないのだから
しかしチェイルとアイが思っていた事は全く外れて、あっという間にコンピュータールームにたどり着いた。
チェイル「ここで・・・いいんですよね」
アイ「そのコンピューターの電源をつけて」
コンピューターの明かりが真っ暗な部屋にいるチェイルとアイの顔を照らし出す。
チェイル「パスワードやっぱりかけてますよね・・・ 苦手なんですよ こういうの」
アイ「任せて、これでもハッキングとかコンピューターいじるの得意だから」
チェイル「お願いします」
アイ「えっと~これは・・・・・開いた!」
チェイル「早い!」
アイ「データは・・これね!」
チェイル「何があるんですか?」
アイ「えっと 対”黒影”用戦闘機械プロジェクト 古代文書解読プロジェクト
光粒子武器プロジェクト 第5空中都市プロジェクト・・
チェイル「いろいろやってますね 愚痴ももらしますよ これじゃぁ」
アイ「古代文書なんて専門外よね?」
チェイル「過去をふりかえるより技術の発展を目指してますからね。」
アイ「他は・・・S.V.C? 何なの?」
チェイル「!?」
アイ「・・・考えても仕方が無いわ ディスクを貸して」
チェイルは無言でディスクを渡した。
アイ「・・・コピーは終わったわ」
チェイル「じゃぁ電源を切りましょう」
「不正ID発見!!ただちに排除せよ!」
突如建物内に響く警報音
アイ「えっ!? まさか・・・」
チェイル「しまった! 罠です!!」