2話
~PM7:00 バー ナイトタイム(黒影の第2アジト)~
「7時のニュースです。昨夜23時33分ごろG.D.Sの第3エネルギー生産所が謎の爆発をおこしました。
深夜だった為、幸いこの爆発による犠牲者はいませんでしたが第3エネルギー生産所は跡形もない状況です。
警察はこれをテログループ黒影の犯行と見て調査を続けていますが、以前進展はなく・・・・・・・・」
師匠はテレビをすごい形相でにらみつける。
「ほ~なんで予定時間は30分のはずなのに3分オーバーしてんだ?」
チェイル「だって師匠が警備機能残してるから少し手間がかかって・・・」
「また言い訳か?」
そういうと師匠はハンマーをとりだした。
チェイル「ちょ・・師匠!以前ギャンブルするって言って予定の5時間も遅れたじゃないですか~」
「言い訳いうな! お仕置きタ~イム!!」
チェイル「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「失礼しま・・・・・・ フウさん、またいつものお仕置きですか?」
フウ「おう こいつまた時間内にできなかったからよ~♪」
チェイル「師匠楽しんでるでしょう! アイさん止めて下さ・・・ ふぎぃぃぃぃぃぃ!!」
アイ「あの人手が足りないから、お店の方手伝ってください。」
フウ「よし チェイル行け!」
チェイル「(働きたくないからって・・・)アイさん行きましょう・・」
フウ「帰ってきたらもう一回お仕置きだからな~」
チェイル(・・・・・・聞かなかった事にしよう・・・・・)
今日もバーにはたくさんの愚痴を持ったチャオが集まっていた。
この近くにはG.D.Sの第6エネルギー工場がある。
G.D.Sは仕事が厳しいのか、近くにしか飲む所がないのかここで飲む大半の人はG.D.S社員だ。
お酒が手伝ってかなりの情報が彼等の口から出てくるのだ。とは言っても任務に役立つ物はそうなかなか出てこないのが現状だ。
アイ「いらっしゃいませ~」
チェイル「ありがとうございました~」
チェイルはカウンターで愚痴をこぼしている一人のチャオを見つけた。
チェイル「お客さん、何か悩みがあるんですか?」
「あぁ。週末に上層部のおえらいさんが今のプロジェクトを見に来るとかいうからね、いつもより急ピッチで仕事を進めてね。
3日も会社に泊まりこんでやっと時間ができたんだよ。 1ヶ月前に来たばっかだってのに、社員の事考えてやってるのか?って」
チェイル「大変ですね~。 まぁ飲める時に飲みましょうよ、これは僕からのおごりです。」
「おぉ 悪いね。ありがとう」
チェイル「いえいえ お仕事がんばってください」
チェイル(礼をいうのはこっちですよ、情報ありがとうございます。)
「いらっしゃいませ~」
「大変ですね~」
それから閉店するまで・・・
「ありがとうございました~」
アイ「収穫は何にもなかったわ。チェイルくんは何かあった?」
フウ「無いなんて言ったら、お仕置き5倍な♪」
チェイル「ちゃんとありますよ。(身が持たないですからね このどS師匠)」
フウ「何か言ったか?」
チェイル「いえ、何も(恐ろしい地獄耳)」
アイ「どんな内容なの?」
チェイル「今度近くの第6工場に上層部の人がプロジェクトの様子を見にくるらしいです。
上層部が直々に見に来るプロジェクトはなにかありますよ。」
フウ「ほう」
チェイル「何の内容かは聞け出せませんでしたが・・・」
フウ「じゃぁ次はスタンガンを♪」
チェイル(むしムシ無視!)
アイ「それでどうする気なの?」
チェイル「潜入して詳しい情報を手に入れるんですよ。」