第17話「それぞれの想い」
シルバー「チャオリン!」
それに・・・クレアやミントや皆も・・・。
エンジェ「ああん、もうっ!ムードぶち壊しぃ~」
エンジェ達は頭上でヒソヒソしている。
僕達もチャオリン達の方へ走って行った。
チャオリン「シルバー、チャサリン。何があったの??」
皆も早く聞きたくてうずうずしている。
チャサリン「ちょっと・・・ね」
チャサリンは苦笑いしながら誤魔化した。
チャオリンはそれで機嫌を損ねた様だ。
あれっ・・・。チャオリンの隣に居るダークチャオ・・・。
誰だろう?初めて会うけど・・・。
シルバー「チャオリン、その・・・」
チャオリン「ん?あたしの友達で、ブラックっていうの」
チャオリンは、僕がその質問をするのを事前に知っていたかのように速答した。
ブラック「君がシルバーか。よろしくな」
そう言って僕に手を差し出す。
僕はその手を握った。
今・・・気付いたんだけど・・・。
エンジェ、チャスタ、ビル。3人とも揃ったから、僕達・・・。
チャサリンも、それは分かってるみたいだ。
でも、中々言い出せなくって・・・。
ビル「シルバー、今すぐ帰れなんて言わない。帰りたくなったらでいいんだ。俺達は待ってるからな・・・」
スタチャ、エンジェも頷く。
そうだよね・・・。もう少し考えてみよう。
と、ブルーム王が顔輝かせながら言う。
ブルーム「それより、嬉しい事が起きたのだ。ダークパレスのリーダーが行方不明になり、他のダークパレスの者は解散しつつあるそうだ!」
ブルーム王は満面の笑みを浮かべている。
こんなに嬉しそうなのに・・・。別れるなんて言えないよ・・・。
ミント「あ、そうだわ・・・。チャサリン、貴方言葉は・・・」
チャサリン「はい、もう大丈夫です。心配かけてごめんなさいっ!」
チャサリンは深々と頭を下げる。
皆に安心した表情が浮かぶ。
・・・後になってから話すより、今ここで話す方がずっと楽になる。
僕はそう考えた。
シルバー「みんな!良く聞いて欲しいんだ」
僕は真剣な眼差しをみんなに向けた。
一息つけてから、ゆっくりと話し出した。
シルバー「僕とチャサリンは、ここの世界のチャオじゃなくて、また別の世界から来たんだ。そして今、元の世界に帰れるという事になってる・・・」
僕は一気にそこまで言い切った。
チャオリン達はキョトンとしている。
チャオリン「ちょっと待ってよ。それって・・・」
シルバー「うん・・・。さよならって事」
みんなはまだ信じられない、といった表情だった。
チャリア「マジでそうなの?チャサリンちゃん、本当なの?」
チャサリン「う、ん・・・」
それからしばしの沈黙が流れる。
沈黙を破ったのは・・・ブラックだった。
ブラック「帰りたいのならば帰ればいい。俺達に引き止める権利は無い」
静かにそう吐き捨てる。
チャオリンはその言葉を聞いて、カッとなったようだった。
チャオリン「確かにそうだけどっ!そこまで言わなくてもいいじゃない!」
チャオリンは真っ直ぐブラックの目を見つめる。ブラックは目をそらした。
そんな中、シエラ女王が溜息をつき、優しく僕たちに言った。
シエラ「貴方達の世界には、貴方達を待っている人が居る。・・・帰るのです。貴方達が居るべき場所へ・・・」
僕は、帰りたかった・・・フライヤ達が待ってる世界へ・・・。
でも、今は何故か帰るのが辛い。みんなと別れてしまうから・・・。
だけど、今のシエラ女王の言葉で少し気持ちが変わった。
帰るなら今だ、今なら迷わずに・・・行ける。
僕はチャサリンに「帰ろう」と言いかけて、その言葉を飲み込んだ。
シルバー「チャサリン・・・」
そう呟いた僕が見たものは、顔を手で覆うチャサリンの姿。
・・・彼女は、泣いていた・・・。
続く☆
ぐはあぁぁ!!(何
HPやらゲームやらでこんなに遅れちゃいましたっ!(殴
でも読んでる人なんて居ないと思うけど・・・。
私ってば、泣かせるの好きだなぁ・・・(ぉぃ
さて!次回はいよいよ最終回!「物語の本当の終わり」ですv
なんか中途半端ですけど・・・。
それではぁっ!