第14話「束の間の喜び、そして悲劇」
はぅ。今日が土曜日だった事をすっかり忘れてましたわぁ・・・(爆
んでは、悲劇・・・どぞ。(何
チャサリンは驚いた様子で僕を見つめる。
僕はチャサリンにニッコリ微笑んだ。
シルバー「心配かけて・・・ごめん。間に合って良かったよ」
やがて、チャサリンの表情にいつもの優しい笑顔が戻って来た。
チャサリン「シルバー・・・・」
僕は地上に降り立ち、チャサリンをそっと立たせた。
シルバー「うん・・・。ただいま」
そして無邪気に笑うチャサリン。その目に涙がキラリと光ったのを、僕は見逃さなかった。
勝手に居なくなったりしてから・・・傷ついてる・・・かな・・?
今こうしてチャサリンが笑っているのは、きっと堪えてるんだ。笑うのを止めると、泣きだしてしまう・・・から・・・。
僕は気になって仕方が無かった。さっきから後ろから視線を感じる。
さっと振り向いた。
・・・フィンレイがじっとこちらを睨んでいる。
空を飛びながら、僕に言い放つ。
フィンレイ「あーぁ。何か幸せムードだねぇ・・・。まぁいいや。今から絶望の闇に突き落としてやるよ」
フィンレイ・・・何かとんでもない事を考えてるようだった・・・。
一体何を・・・
シルバー「チャサリン、後ろに下がってて」
僕はフィンレイの方を向いたまま、チャサリンにそう言った。
チャサリンは少し戸惑ってから、後ろに下がった。
フィンレイ「へ−ぇ。僕とやるって言うのかい?まぁいいよ、それが目的だし。こっちから行くよ!サンダーウェーブ!!」
フィンレイは、片手で空に円を描いた。
その途端、円をかいた所からその形の電気ができて、僕目掛けて飛んで来た。
でも、そんなものじゃ僕を倒せないよ、フィンレイ。
僕は円形の電気に向かって両手を挙げた。
シルバー「どんな物でもはね返す・・・。マジックリターン!」
そう叫ぶと、円形の電気は急に飛ぶ方向を変え、フィンレイの方へ飛んで行った。
フィンレイ「へぇ~、流石僕が目をつけただけあるね・・・」
ニヤリと笑いながら、はね返ってきた電気をさっと避けた。
やっぱりなめられてる・・・。
フィンレイ「ふふ、今度はどうかな・・・?サンダーウェーブ!」
また同じようにして魔法を繰り出すフィンレイ。
1回失敗したのにまだするなんて・・・。
僕はまたマジックリターンをした。しかし・・・。
円形の電気は、少しも進路を変えずに飛んで来る。
違う・・・。さっきのと全く・・・。力が・・増している・・・。
マジックリターンをもう一回繰り出したけど、無駄な足掻きだった。ただ疲れていくだけで・・・。
シルバー「うわあぁぁっ!!」
魔法をはね返しきれなかった僕は、嫌と言うほど電流を受けた。
それが収まってから、少し怯んでよろけてしまうほど威力は凄い。
チャサリン「シルバー・・・っ」
フィンレイ「怯んだね・・・。デビルスピアっ!!」
僕はハッとしてフィンレイを見上げた。
フィンレイの片手に、紫色に光る無気味な槍が現れ、僕に向かって投げる。
駄目だ・・・。
魔法の連発のしすぎで・・・意識が朦朧として・・・。
僕が諦めかけていた、その時。
チャサリン「やめて―――っ!!」
泣き叫びながら僕の前へ走って行くチャサリン・・・。
だっ・・だめ・・・。前に出たらっ・・・。
紫の槍がチャサリンの胸を貫いていく。
僕はその光景を黙って見ているしか出来なかった・・・。
ドサッ・・・とチャサリンが倒れこむ鈍い音が辺りに響き渡る。
僕は無意識に叫んでいた。
シルバー「チャサリ―ンっっ!!」
今目の前で起こった事は、全て夢なんだと・・・信じたかった・・・。
続く
わぅわぅ~。
私、とんでもない事してしまいましたね・・・。
で、でもっ!私の小説は絶対助かりますので!(何
えっと、次回はー「怒りと悲しみを胸に」ですぅ。
この辺りのサブタイトル、気に入ってたりします~♪(ぇ