第13話「再会」

また遅れてしまいました~。
昨夜、週チャオを発見したのは良いんですが、そのまま寝ちゃいましたvv(ぉ
それと、もう字数制限に引っ掛かるまでは、前編と後編を分けないようにしますね~。
ままっ!そういう事なので、本編へ行きましょー☆


水って・・・綺麗だよね・・。
公園の噴水越しに空を見つめながら、心の中で呟く。
私、水って好きなんだ。
透き通る水越しに、ずっと青い空を見つめる。
・・・こんなに綺麗な景色を見ても、私の心は癒されない・・・。
心にぽっかり穴が空いたような気持ち。
チャサリンとブラックの話を聞いてたら、胸が苦しくなって・・・。城から抜け出しちゃった。

はぁ・・・。
こうやって何も考えずに座っていても、やっぱり何かが足りない・・・。
声・・・出してみよっか・・・?
そう思いかけて、私は激しく首を横に振った。
やっぱりいい。今は喋る必要なんて無い・・・。
誰とも喋りたくなんか無っ!

チャサリン「・・・・!」
私はさっと立ち上がった。
今・・・とってもヤな感じがした・・・。
私は少し心配になって、辺りを見渡した。
・・・!?なっなんで!?

私はその光景に目を疑った。
公園にさっきまで居た筈のチャオ達が、1人残らず居なくなっていた・・・。
何が起こったっていうの・・・?
辺りはしん・・・と静まり返っている。
その時、その静けさを破る声が背後から聞こえた。

「ふふっ。驚いただろ?」
私はすぐさま振り向く。
チャサリン「フィンレイ!!」
私はそう叫んだつもりが、声は出ていなかった。
フィンレイは腕組みをして、不敵な笑みを浮かべながら私に言う。
フィンレイ「他の奴らは邪魔だからね。魔法で何処かへ飛ばしてやったのさ」
なんて奴・・・!そこまでして、一体何をするつもりなの・・・?
それに・・・シルバーは・・・。
フィンレイは、言葉が伝わらなくとも、私の気持ちを読みとったかのように話し始めた。

フィンレイ「シルバーの事は心配しなくてもいいよ・・・。君の事を話したから、すぐ来るさ。ただ・・・あそこから出られればの話だけどね・・・」
アイツ・・・。最低ね!
いつもの私なら、魔法でコテンパンに出来る。でも・・・今は呪文を唱える事は不可能・・・。
フィンレイ「突然で悪いけど・・・」
そう呟いて、空へと飛び立つ。
私はとっさに一歩後ろへ下がった。
フィンレイ「・・・燃えろ、炎よ・・舞い上がれ、炎よ・・・!ブレイズウォール!!」
そう叫んで、素早く両手を挙げた。

その途端、地中から炎の柱が噴出してきた!
一度噴出しては、また消える。そして別の場所から噴き出るという感じ。
ダメ・・・予測出来ない!
何処から噴出すのか、全く検討がつかない・・・。
でも、噴出す場所は地面が少し揺れる。
それを頼りに、私は炎の柱を避けていく。
そもそも、どうして私を襲わなくちゃならないの?フィンレイの事よ、きっと何か裏があるんだわ。

って・・・あれ?
私は動きを止めて、辺りを見渡した。
炎の柱は、もう噴出してはこなかった。
攻撃を止めた・・?なんで・・・・。
私はそれで少し気が緩んでしまった。

フィンレイ「油断してるね・・・。ライトスピア!」
そう言って片手を振り下ろす。
そこから光る槍が私目掛けて飛んで来た。
これを狙っていたんだ・・・。

私と槍の間の距離はもうほとんど無い。今から避けたって、確実に当たる・・・。
私は覚悟を決めて、ぎゅっと固く目を閉じた。

ふわっ・・・

えっ?何??
誰かが私を抱え上げている。思いっきりジャンプしたみたい。冷たい風が頬に当たる。
誰が私を抱きかかえているのか・・・。
それが知りたくて、そっと目を開けた・・・。

チャサリン「えっ・・・」
私は目を疑った。そして、耳も。
さっき確かに聞こえた・・・自分の声が・・・。
そして、今見ているその横顔は・・・。
チャサリン「シ・・・ルバー・・・?」

もう疑わない。
私は声を取り戻した。
そして・・・

シルバー・・も・・・。
続く


遂に遂に再会ですっ♪
そして次回からはいよいよクライマックス突入ですよぉ~!
えーと、次回は「束の間の喜び、そして悲劇」ですっ!
この頃サブタイトル考えるのが楽しくって楽しくってvv(ぉ
ではではぁ~

このページについて
掲載号
週刊チャオ第50号
ページ番号
24 / 29
この作品について
タイトル
チャオ☆ウィザード
作者
フライヤ(ふりゃ)
初回掲載
週刊チャオ第40号
最終掲載
週刊チャオ第55号
連載期間
約3ヵ月16日