第１１話「小さな天使・エンジェからの報告」後編

～～チャオパレス～～

ブルーム「・・・・そうか・・・。シルバー君がフィンレイに連れ去られたと・・・」
あたしがチャサリンから聞いた話を伝えて、ブルーム王は唸る様にそう答えた。
チャオリン「はい、チャサリンはそう言っていました・・・」
泣きながら。

でも、シルバーは死んでしまったわけじゃないのに、どうしてあんなに泣くのかな・・・？そりゃ、チャサリンとシルバー、とっても仲良さそうだけどさ～・・・・。
もしかして、あたしが想像している以上にヤバイ事になってるんじゃ・・・。

チャオリン「あ、そういえばチャサリンは何処に行ったの？」
あたしはクレア達に目を向けた。
クレア「えーと・・・」
チャリア「あ！・・・あれ？」
ミント「ふぅ・・・。最上階よ」
ミントは呆れ半分で言った。
チャオリン「ありがと！ちょっと会ってくるね！」

そう言うとあたしは、すぐに部屋を出て最上階へと向かった。
最上階の外から探して行こっと！
チャサリン・・・居るかな・・？
最上階の外へ通じる扉の前に着いた。そして扉を押し開く。
そこは、見晴らしがとってもいい場所。あたしの目に、ずっと遠くを見ているチャサリンの姿が入った。

あたしはそっとチャサリンに近づいてみた。
あたしが隣に来ても、ずっと遠くを見ている。その瞳は、とても悲しそうだった。
少しためらったけど、声を掛けてみた。
チャオリン「ねぇ、チャサリン・・・。シルバーなら大丈夫だよ！絶対！」
チャサリン「・・・・・」
あたしは元気付ける様にそう言ったけど、チャサリンは何も答えない。
あたしの方を見ようともしなかった。

チャオリン「あたし達みんなで探そ！だから元気だしてって！」
チャサリン「・・・・・」
やっぱり答えない。
あたしは無理矢理チャサリンをこっちに向かせて、溜息混じりで言った。
チャオリン「ね・・・。ちょっとは喋ってよ・・・。無視する事無いでしょ！？」
チャサリン「・・・・・」
やっぱ反応無し・・・。
チャサリンはすぐ目をそらす。
と、後ろで声がした・・・。

「無駄だ。その子は言葉を失っている・・・」
続く～・・・

ついに悲劇はチャサリンにまで・・・？
ってなわけで、最近短いような気がしますです。
ではでは次回のサブタイトルー「閉ざされた心」でする！
チャオリン編とシルバー編に分かれてるようです～。
でわでわゎ（謎