第10話「消えたシルバー」

ここ・・・どこだろ・・・?

辺りは真っ暗で、何も無くて・・・。
それに・・・声が聞こえる。

大切な人の・・・・。

「チャサリンっ!助けて―――!」
チャサリン「シルバーっ!!」

ガバッ
目を覚ますとそこは、チャオリンの家。
窓からは、光が漏れ出している。もう朝だ・・・。

チャサリン「はぁ・・・。夢かぁ・・・」

さっきのが夢だと分かって、ほっと一安心した私は、ベッドから降りた。
そしてシルバーのベッドの方を見る・・・けど・・・。
チャサリン「・・・シルバー?」
ベッドにシルバーの姿が見当たらなかった。
もしかしたら先に起きちゃったのかな?

奥の部屋から、チャオリンが欠伸をしながらやって来た。
チャオリン「ふわぁ~ぁ・・・。おはよー。チャサリン起きるの早いわねー」
チャサリン「今起きたところよ。それより・・・シルバー知らない?」
チャオリン「知らないけど・・・。どっか散歩にでも行ったんじゃない?」
チャサリン「そうかなぁ・・・」
シルバーは普段そんな事しないし・・・。
何だろう・・・何か悪い予感がするんだけど・・・。

チャサリン「私、ちょっと城に行ってくるね」
そうチャオリンに告げると、家を飛び出した。
そして、辺りを見渡しながら城へと走って行った。

~~チャオパレス~~

ここに来るまでに、シルバーは見かけなかった。
だったら、チャオパレスしか無いと思って、ブルーム王に会いに来たの。
私は、ブルーム王にシルバーが来なかったか聞くと、こう答えた。

ブルーム「シルバー君?いや、今日は見てないが・・・」
チャサリン「そう・・ですか・・・」
私はがっくりと肩を落とした。
ミントは首を傾げて、私に聞いた。
ミント「何かあったの?」
チャサリン「あ、いえ、何も・・・。失礼しました!」
私はそう言い残すと、足早にその部屋を去っていった。

おかしいよ・・・。私たち、昨日来たばっかりじゃない!
他に心当たりのある場所・・・。
その時、ある風景が浮かんできた。
チャサリン「あの広場・・・!」
私は急いで広場へ走って行った。
クレアと初めてあった場所・・・。あそこなら居るかもしれない!

そんな期待も、広場に着くやいなや崩れ去った。
この広場にさえ、シルバーの姿は見当たらなかった・・・。
私は、噴水の前にあるベンチに腰を下ろし、深い溜息をついた。

・・・どうしてかな・・?何で何処にも居ないの?シルバー・・・。
私の胸は不安でいっぱいだった。何か良くない事が起こるようで・・・。
チャサリン「とりあえずチャオリンの家に行こう・・・」
もう帰って来てるかもしれない・・・。そんな期待を胸に、チャオリンの家へと向かった。

~~チャオリンの家~~

チャオリン「あ、お帰りチャサリン。・・・シルバーは?」
チャサリン「えっ・・・じゃあ・・・」
チャオリン「うん・・・まだ帰ってきてないよ・・」
絶対おかしいよ・・・。シルバーに何か起きたのかもしれない・・・。

「チャサリンっ!」
ガッカリしている私の目の前に突然飛び込んできたもの・・・それは、慌てた様子のエンジェだった。
続く~?

ほれほれほれ(謎
だんだん暗ぁ~くしていきますよぅ~(ぇ
次回「小さな天使・エンジェからの報告」らしいです。
もーちょっとマシなストーリー書けなかったのかい私・・・。
もう今更変えれないんですけどね。
というか祝10話ですねっ♪
祝20話突破は・・・無理らしいですね~。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第47号
ページ番号
19 / 29
この作品について
タイトル
チャオ☆ウィザード
作者
フライヤ(ふりゃ)
初回掲載
週刊チャオ第40号
最終掲載
週刊チャオ第55号
連載期間
約3ヵ月16日