33話 新たな敵? 前編
なっ・・・
うそでしょ・・・
私・・・夢みてるんじゃないよ・・・ね・・・
私は体じゅうの力が抜けて行ってその場にへなへなと座り込んでしまった・・・。
どうして・・・こないだまでおはなしてたのに・・・しんじゃったなんてこと・・・ない・・・よね・・・
ハリケンシ「おい・・・フライヤなにがあって・・・」
私のあとをおってきたらしいハリケンシ(他一同も)流石に言葉を飲み込んだ。
だって目の前で倒れてるのは間違いなくチャニックさんとファイアーさんだったからだ。
私達が数日前にあったばかりの・・・。
チャオチャオ「ファイアーさんッ。チャニック師匠ッ!!」
チャオチャオはチャニックさんとファイアーさんのそばにはしっていって身体を揺り動かしながら話しつづけた。
チャオチャオ「起きてください!お願いですッ!チャニ・・・ック師・・・匠・・・ファイアーさんッ・・・」
チャオチャオは涙を目一杯にして泣きながら話かけ続けた。
チャニム「じょ・・・じょうだん・・・だろ・・・師匠達が・・・死ぬ・・・なん・・・てッ・・・」
チャニムは虚ろな目で倒れているチャニックさんとファイアーさんを見ながら目に涙をうかべた。
???「あら・・・冗談じゃないわよ・・・そいつら・・・もうとっくに死んでるはずだし♪」
まるで泣いているチャニム達をあざわらうかのようにして私達の背後で声が聞こえた。
!!!?
私はビックリして背後に顔を向けたけど・・・私の目にみえるのは沢山の野次馬の人達が帰っていく姿だけ・・・
他にはどこをみても誰もいなかった。
そ、空耳・・・かな・・・あたし・・・変になっちゃったの・・・かも・・・
私がそんなことをおもっているとそばにいたチャラインが叫んだ。
チャライン「隠れてないで・・・姿をみせたらどうだ・・・」
!!チャラインにもさっきの声が聞こえていたみたい。
そ、そらみみじゃなかったのね・・・
???「ふふっ・・・あたしかくれてなんてないわよ・・・そっちが勝手にへんなとこみてあたしがいないように錯覚してるだけじゃない・・・フフッ。お馬鹿さんたちだなぁvv
ま、今日は特別。あたしの姿みせてあげるわッ!」
そんな声が聞こえたかと思うと上空から1匹のダークチャオが私達の前にストっと降り立った。
ゾク・・・私の背中にまた寒気がはしる・・・
この気配・・・前かんじだことある気配によくにてる・・・
私達の前に降り立ったダークチャオは真っ黒い体体をしていて背後に闇をおもわせる気配ももったチャオだった。
そしてそいつの背後に大きな羽のようなものが幻影っぽくみえる・・・。
実際の羽はそんなにおおきくないのに・・・背後に薄く見える大きな羽はまさに悪魔を示していた。
そのチャオはずっと顔に不敵な笑みをうかべて口を開いた。