31話 選ばれし者の使命 中編
チャルス「じゃあ、ウィッチの説明きちんとしてあげてくださいよ!ジェルフェ!!」
フライヤ「ちょ、ちょっとまったぁ~っ!!」
チャルスはジェルフェに説明を頼んだようだけど私は今までの事だってロクに理解できてないよ~
まずそこから聞かなきゃ。
フライヤ「ごめんね。とりあいず聞くよ。まず1になんでチャルスからジェルフェさんの声か聞こえるのか。2にルイスが変な口調でしゃべったんだけど・・・あれは?」
私はとりあいず、グルグルと回る頭の中を整理しようとチャルスにそう聞いた。
チャルス「えっと、精霊は実体を持たないんです。だから精霊がしゃべってることは普通のチャオには聞こえないんですよ。特別なチャオ、ウィッチ、ウィザードには聞こえるんですけどね。だから精霊は普段他のチャオにしゃべりたいときはウィッチやウィザードであるチャオの体を借りてしゃべるんですよ。さっきジェルフェがしゃべったようにね。ルイスもそれと同じ現象がおこっててさっきフライヤが言った変な声ってのはウィンデーネさんがしゃべっているものなのですよ。」
な、なぁるほど・・・
やっとわかったよ~
フライヤ「つまり簡単に言えば・・・精霊さんの言葉は普段ウィッチとウィザードであるべき人にしか聞こえない!ってことだよね?」
チャルス「そうそうご名答だよ!じゃあジェルフェに僕の体をかしてウィッチとウィザードについて話てもらうことにするよ。」
チャルスはそういうとすっと力を抜いてその場に座り込んだ。と同じにジェルフェが取り付いたみたい(取り付くっていいかたわるいかなぁ?)
「ん~まあチャルスのお願いだから聞くけどサ。ちゃんとお話聞いてよ!あたしあとからきかれても知らないしvv」
ジェルフェは先に忠告してから話しはじめた。
う~ん、ジェルフェさんの言う所長いお話なのかなぁ?
私眠くならないといいんだけど・・・。
「ウィッチとウィザードは・・・はるか1000年も昔から受け継がれている、特別な能力を持つチャオのことなのね~。ウィッチ、ウィザードは1つの属性につき1人・・・っていうのはチャルスから聞いたよね。
今まで確認されているウィッチ、ウィザードは5人。その内の1人はニュートラル城に住む王族に代々受け継がれてきているの。それがチャルス。
他の人のことは詳しくは知らないけど、大体それぞれの属性いるリーダー的存在のものがウィッチやウィザードとしてその能力を受け継いでいるみたい。
ただ、例外もあって、何らかの事情で地上にその能力を受け継いだチャオがうまれてきていたりするの。きっとそれが貴方なんだと思うわ。
ルイス。
そして・・・ウィッチ、ウィザードは魔空石を守るという1番重要な役目があるの。
魔空石は3つ集まると・・・持っている者の望みをなんでもかなえてしまうというとんでもない力をもっている。
だから私達は魔空石を地上、天界、とわけておくことでその力を封じ、今まで平和に暮らしてきた。
だから、地上にある2つの魔空石、天界にある1つの魔空石この2つによって今の世界は構成されているの。
だからそのバランスが崩れるということは、この世界の破滅を意味するのと同じ・・・・」
ジェルフェがここまで言ったとき、その場は沈黙の状態だった・・・
そして少ししてハリケンシが口を開いた。
ハリケンシ「ってことは・・・もし・・・ライラル達が魔空石を3つ手に入れたからには・・・。」
「・・・・世界はあいつらの思い通り闇につつまれてしまうよ・・・」
ジェルフェは静かにそう答えた。
エディン「そんな!!あいつらはもう魔空石を1つもっているのに!!私達が対抗するすべなんて・・・あるの?!」
エディンは半分涙ぐんだ目でジェルフェに訴える。