29話。戦いの終結は・・・一体? ルイス編。前編
アイチェ「さっきのは準備運動ってところか・・・まあ、ここまで張り合ったからには全力でお前をぶっ飛ばしてやるよ。」
そのアイチェが放った言葉私への挑戦状とでもいうべき言葉だった。
ルイス「へぇ・・・さっきのが準備運動・・・なかなか貴方も言ってくれるのね。でも・・・そのぶっ飛ばしてやるって言葉・・・私がそっくり貴方にかえしてあげるから。」
私はアイチェのほうを見て少し微笑をうかべてそういう。
アイチェ「フッ。かえせるものならかえしてみな!いくぜ!アイスストーム!!」
アイチェはそういって手を上にあげるとさきほど同様、私の周りにつららが現れた。
・・・また、同じこと?
私に同じことが何回もきくなんて思わないで欲しいわ・・・まったく!
私はそうぼそぼそと心の中でつぶやいていた。
ルイス「まったく!同じ手は何度も聞かないって・・・アンタだって分かる・・・」
私はしういいかけてはっとした。
その氷は私自信をねらっているのではなかったからだ。
その氷の矛先にいたのは・・・
ルイス「チャオチャオッ!!」
チャオチャオ「え・・・?!」
私は必死で飛んだ。チャオチャオのいる場所まで・・・
無我夢中で何を考えていたかすら分からない。
でも、「チャオチャオは今、金縛り状態で動けない。」
ということだけが私の頭の中にあって・・・
どうしても・・・どうしても助けなければならない!!!
っということが私の脳裏にグルグルとまわっているだけの状態・・・。
ルイス「チャオチャオ~っ!!!」
私は氷の矛先がチャオチャオにあたる寸前でチャオチャオの前に立ちふさがった。
ズガガッ。
いやな音と同時に私の身体にいやというほど、氷が傷をつける。
ルイス「チャオ・・チャオッ。無時・・・?」
私は体のあちこちについている傷を抑えながら、立ちあがる。
チャオチャオ「僕は・・・平気です・・・でもルイス貴方は・・・」
チャオチャオの心配そうな瞳がこっちにむけられる。
ルイス「あたしなら・・・だ、大丈夫・・・」
あたしはかすれる声でそう言う。
アイチェ「・・・作戦成功ってとこか・・・」
アイチェは上空でにやっと不敵な笑いを見せた。
チャオチャオ「もしかして・・・」
チャオチャオは何か気がついたのか、信じられないような目でアイチェを見ている。
ルイス「・・・・ちゃお・・・チャオ?」
私が分からないというような顔をしているとアイチェがいった。
アイチェ「どこかのおばかさんにはわからなかったようだね・・・。そう作戦さ・・・ただ単にお前を狙っても簡単に避けられてしまう。だったら・・・動けない仲間のほうをおとりとして攻撃すればいい・・・お前がそいつをかばうことも分かっていたことさ・・・ふふ・・・」
アイチェは冷酷な笑みを浮かべて笑う。