29話 戦いの終結は・・・ フライヤ編 後編

そして、チャルスは呪文を言うのを止めて、ロッドを持ちなおし、その場に立ちあがってロッドを上へと掲げた。
すると・・・
ファワ・・・
いままでキャンディのロッドを中心として、回っていた風が突如チャルスの方へと流れた。

チャルス「風なら・・・僕がお相手するよ・・・」
風をまとったままのロッドをキャンディの方にむけながら、チャルスは静かにそう言い放った。

キャンディはすごしビックリしたようなかおをしていたがまたいつもの笑顔にもどってこう言った。
キャンディ「う~んと・・・残念なんですけど・・・この技・・・風が目当てじゃないのねv」
キャンディはにっこりとわらってそういうとロッドをさっきと逆回転させた。
・・・すると・・・
ザッ!

・・・なんだか・・・いやぁ~な音が・・・上のほうで・・・
私は体中寒気におそわれた。
いやぁ・・・私がこういう状況に襲われるときは・・・必ずしもわるいことがオコル・・・
などと思っていると・・・

ザバッ!!
な、なんと大粒のひょうが私達の頭上の上から降ってきた。
1粒がかなり大きい。
下手をすると怪我だけではすまない状態だ。

流石にチャルスもチャニムもこれには驚いたらしい。
あわただしくロッドを持ちながらチャルスの叫ぶ声が聞こえる。
チャルス「シールドはりますから~チャニム援護お願いします~っ!!」
チャニム「無理だよ!お前自体みえねーんだ!!」
などといろいろな会話が交わされる中、私はただ、地面にうつぶせになっていることしかできなかった。
体中がダルイせいと、上からふってくるひょうのせいで、私の体
?!!!!
私はその悲鳴のせいでおもいっきり目がさめた。
さっきまで振っていたひょうもやんでいる。

一体・・・さっきのは・・・
はもう限界に達していた。

も、もうだめだよ~・・・
私・・・がんばったのに・・・
体だるいし・・・眠いし・・・もうどーでもよくなって・・・

私の意識がとびそうになった瞬間。
「いやぁぁぁ~こないでぇ~っっ!!」
キャンディの悲鳴が辺り中に響きまわった。
私はそうおもいながら、あたりをみまわした。
チャルスとチャニムは半分ひょうにうもれながらもとりあいず無事なようだ。
キャンディは・・・というと・・・

キャンディ「いやぁ~!!こ、こないでくださいっ!!私蜘蛛だけは苦手なのですっ!本当にこないでぇ~アメの舞い!!アメの舞い、アメの舞い~っっ!」
どうやら、そばにいる小さな蜘蛛と格闘?しているようだ。
キャンディは半ばパニックでロッドを振りまわし、そうとなえるものだから、いつものお決まり文句でアメが振ってくる。

・・・もちろん・・・被害にあうのは私達だ。

はぁ・・・
なんだか、キャンディにつきあってるアイチェの気持ちがよく分かるよ・・・
私は心の中でため息をついた。

そのうち、キャンディは魔法の使いすぎでその場に倒れちゃった・・・。
だ、大丈夫なのかな?

私達はそう思い顔をのぞきこんだが・・・

チャニム「・・・・完全に・・・気絶してるな・・・」
チャニムは呆れたようにそういった。

こうして・・・私達とキャンディの戦いは変な終わり方(笑)で幕を閉じることと成った。

続く☆

このページについて
掲載号
週刊チャオ第35号
ページ番号
51 / 62
この作品について
タイトル
チャオウィッチ
作者
ルミエール(サリリン, 瑠莉)
初回掲載
2002年6月27日
最終掲載
週刊チャオ聖誕祭記念特別号
連載期間
約5ヵ月29日