28話 それぞれの戦い ルイス編 ページ1
「どこみてるの?さっきから・・2つの戦いを一気にしようなんてなめた考えしてるんだったらゆるさないから・・・勝負よ・・・1対1・・・でね。」
私はスッと冷静にアイチェのほうを睨んだ。
アイチェは一瞬の私の攻撃におどろいたような顔をしていたが、すぐにその顔をいつもの不敵な顔にもどして言った。
アイチェ「ふ~ん・・・1対1か・・・おまえもずいぶんとやる気なようだな・・・ま、ちょっとは楽しませてくれるんだろうな。」
アイチェはふっと挑戦的な態度をとって私にそう述べた。
ルイス「そう・・・それだけの自信があればこっちも少しは楽しめそうね。アンタと私の実力の差をはっきりとさせることもできそうだし。丁度いい機会ね。」
私もアイチェに引けをとらない。
アイチェ・・・もとライラルの仲間だったときには戦ったことはないけど・・・ウワサは聞いてる。
実力はライラルも認めるほど、たしかな腕だと聞いている。
でも私だってそんなに弱くはない・・・実力がおなじくらいなら・・相手に引けをとったら終わりだ!
私はつねにそのことを頭に入れ、絶対にアイチェに引けとたらないように冷静に対応した。
アイチェ「実力の差ねぇ・・・そうだな・・・この戦いでみせてやるよ!ライラル様の力の偉大さをな!いくぜ!アイスブリザード!!」
アイチェはキッとこっちを睨むと、両手を上にあげ、そう唱えた。
すると・・・
?!
すると、私のいる場所の四方向に氷の刃が現れ、一斉に私に向かって飛んできた。
スッ。
私はすばやくそれの動きを見破り、すばやいスピードでそれを避けた。
パンッ。
私が避けた、その氷はお互いにぶつかり合って消えた。
アイチェ「へぇ・・・流石。あれをやけれるチャオもなかなかいないよ。まあ、あれが避けれたくらいでいい気にはならないでほしいけどね。」
ルイス「無駄口叩いてる暇はないわよ!今度はこっちからいくんだからっ!いけっ!バブルウォーターっ!」
私はそういって、すばやくアイチェの背後に回ると、大量の泡を含ませた水を発射した。
だが・・・
!!!?
一体・・・さっきなにがおこったの・・・
私はあまりの早さのため何が起こったのかさっぱり分からなくなり思考回路がとまってしまった。
私が放った技はアイチェの背後から正確にヒットする・・・はずだった。
だけど・・・
アイチェに技が当たる瞬間私の技がかきけされたかのように、一瞬できえてしまったのだ!!
ど、どうなってるの・・・
私が唖然としてるとアイチェはこちらに向き直りフッと笑った。
アイチェ「ストーム・・・アイスッ!」
アイチェが静かにそう唱えてビュッっと腕で宙に円を描いた。
そのとたん、アイチェの周りにふぶき(?)のようなものがまいあがった。
後編へ☆