28話 それぞれの戦い フライヤ編 ページ1
こっちはフライヤ編ね。
いつも通りフライヤの視点からでお話えをすすめていきます☆
ちなみにルイス編とフライヤ編は同時進行。
では本編へ☆
キャンディ「私の相手はみなさんですね~がんばりますよぉ~☆」
キャンディは私達をみてニコっとかわいく笑うと、ロッドの先を地面につけて一言唱えた。
キャンディ「ごめんなさいですっ☆ アラレの舞いvv」
キャンディがそうとなえた瞬間。
ゴッというおととともに私達の前に雪の渦(簡単に言うとなだれっぽいもの?)
が現れた。
ヘッ・・・
私は一瞬我が目を疑ったほどだった。
なんとそのキャンディが巻き起こした渦はゆうに10mはある、かなり巨大な渦だったからだ。
しかもその渦はゆっくりと私達の方に近づいてくる。
い、いやぁっ!!
どうすればいいのっ!!
私達の魔法じゃ太刀打ちできないよぉ・・・
私はその渦の余りの大きさと威力(?)にその場に立ちすくんでしまった。
エディン「何やってるのっ!フライヤ!!逃げなきゃ・・・やられちゃうじゃない!」
私の背後でエディンがそう叫んでいる。
フライヤ「で、でもどうやって・・・」
私がたよりない声をあげると、そばにいたチャニムが言った。
チャニム「フライヤ!!大きさに惑わされるな!!渦は内から壊せば止まる。」
チャニムは落ち付いた表情で私にそう言うが・・・
フライヤ「だっ、だけどどうするのっ!!内から壊すって・・・誰か中にはいって止めなきゃだめじゃない!!それにもう目の前まできてるのに~っ!無理だよ~」
私は半ばパニックになってオロオロすることしかできなかった。
そんな私を横目にチャニムは落ち付いて、エディンやチャライン達に逃げるように言った。
まあ、チャラインとチャオチャオは歩けない(金縛りにあってるので)エディンがひっぱって遠くにいくはめとなったのだが・・・
そんなことをしている間にも、渦はどんどん私達の方に向かって前進してくる。
ゆっくりな速度ではあったけど、威力ははんぱじゃなさそう。
ひとたび巻き込まれたら最後ってな感じだ。
どうしよう・・・
私はとっても不安な顔をして渦をみていた。
もうこの場からにげだしてしまいたいほどの恐怖をかんじていた。
チャニム「フライヤ。」
そのとき背後でチャニムを声がした。
フライヤ「な、何・・・」
私はちょっと震えた声で応答する。
チャニム「良く聞いて協力してくれよ。フライヤ。あの渦は結構強力だ。だから外から攻撃しても壊すことは不可能に近い。だから俺は渦の上空の風の少ない場所から渦の中にはいって中から攻撃して渦を壊す。だからチャルスとフライヤは出来るだけ、渦を前に進まないように止めていて欲しいんだ。渦が前進すれば、この辺り1面がなだれに襲われる可能性も低くはないからね。」
チャニムはゆっくりと正確にそう話した。
フライヤ「でも、中に入るって・・・危険過ぎるよ!1歩間違えれば渦にのみこまれちゃうよ!」
私は必死でチャニムを止めるように言ったが、チャニムの決意はかわらないようだった。
チャニム「でもこれくらいしか方法がないんだ。だからやって見るよ!可能性が0な訳じゃないだろうからね。」
フライヤ「でも・・・」
私はそのあとに続けようとしたが、チャニムはそれより先に行動に移った。
チャニム「チャルス。俺をお前の風で渦の上空まであげてくれ。」
チャルスはチャニムのほうを少しみていたがやがてうなずいてロッドを構えた。
チャルス「じゃぁ・・・いくよ・・・」
チャルスはチャニムに一言声をかけると大きくロッドを振った。
そのとたん、私達の足元から風が吹き、チャニムを上空へと運んで行った。
後編へ☆