26話 戦いの幕開け・・・ 前編
そう・・・今私達の目の前に姿を現したのは、キャンディとアイチェ。
ほら!!前私の寝てるところをおそってきた変な奴!!
アイチェ「久しぶりだね・・・」
キャンディ「今日は思いっきりやっちゃいますからね~♪」
キャンディはうきうきランラン(?)な顔でロッドをにぎりしめている。
チャライン「・・・・・なんなんだ?一体?このかなりアンバランスは2人コンビは?」
チャラインは半分あきれたようにそうつぶやく・・・
たしかに・・・
一方のアイチェはかなり冷静に対応しているのに対して、キャンディはまるで戦うことが楽しみなのかのように、ロッドを握り締めて・・・
まるで、小さな子どもと保護者。
これはアンバランスといわれてもしかたないだろうな・・・
フライヤ「アイチェとキャンディ。なんか前に魔空石うばいに来たの。エディンが返り討ちにしたけどね・・・。」
チャライン「そうなのか?エディンすげーな。でもじゃああんまりたいしたことないってことか?」
チャラインは、そんなことを言いながら、アイチェのほうをむいた時だった。
チャライン(!!!!?)
一瞬にしてチャラインの体が石のように固まってしまった。
しまったっ!!アイチェは金縛り能力がある!!
それを忘れてた!!
フライヤ「チャライン!!チャライン!大丈夫な・・・の?」
私はできるだけアイチェのほうをむかないようにして、チャラインにそう尋ねた。
チャライン「・・・そ・・う・・・見えるか?」
チャラインはやっとのことで言葉を発しながら、苦笑した。
フライヤ「・・・やっぱ大丈夫じゃ・・・ないよね? ごめんね・・・アイチェと目があうと・・・金縛りにあっちゃうって言ってなかった・・・」
私は冷や汗をながしながらチャラインにそうはなしかけた。
「フライヤぁ~そういう大事なことははやくいってくださいよぉ・・・」
フライヤ「えっ?」
私の右のほうでそういう声が聞こえた。
チャオチャオ「ど、どうやら僕も・・・・なっちゃったみたいです・・・金縛り・・・」
チャオチャオは横目でこっちをみながら、ははは・・・と力なく笑った。
さぁっと私に寒気ははしる・・・
どうしよう・・・これから戦うってのに・・・かんじんな戦力の2人がいなきゃはっきりいって難しい。
キャンディはともかくとして・・・
あのアイチェってチャオ・・・かなりの実力だ・・・
それにまともにたたかえれるのは私と、エディンとチャニム、ハリケンシくらいだ。
チャルスはニュートラル城のことあってか、ショックを受けたようで一向にその場からうごこうとしないし、
ルイスはアイチェとキャンディの後ろのほうにいる、ウクレルって人のほうに視線がいっちゃってる。
さぁ・・・この4人でどこまでアイチェにくらいついていけるか・・・
ウクレル「っま、おしゃべりはこのくらいにして・・・さっさと始末して頂戴!アイチェ、キャンディ!私だってずっとこうしてるの暇でしょうがないんだし~」
アイチェ「そろそろ・・・はじめたほうがいいか・・・」
キャンディ「はい~♪がんばっていきましょvv」
2人はそういうといきなり飛びかかってきた。
ウクレル「・・・この戦い・・・面白い見物になりそうだわ・・・ふふっ。」
そういうと地上付近にいたウクレルはそばにあった建物の上へと飛び上がり、そこにちょこっと腰掛けた。
アイチェ「今回は手加減なし!!全力でやらせてもらうからな!!」
アイチェはそういってニヤっと不敵に笑った。
アイチェ「まずは・・・1人ずつ・・・」
そう言ったアイチェの視線の先にいたのは・・・
フライヤ「エディンっ!!」
エディン「え・・・?!」
エディンは私の声でアイチェに気がついたようだったが・・・
アイチェ「もう遅いっ!アイスブリザード!!」
アイチェがそうとなえるとエディンに向かってするどい氷の矢が飛んで行った!
フライヤ「エディンっっ!!!!」