第三十二話「希望」

サクラ「はあああっ!」

サクラが斬りかかる。

シュ・・・しかしその剣はメシアギリギリで消え去る。

メシア「フ・・・終わりだ!破滅の瞬間!」

バギュン!サクラに向かって闇の弾が飛ぶ。

ダガ!そしてサクラに闇の弾は命中する!

サクラ「がはっ・・・」

ドム!サクラは吹っ飛ばされ、壁に叩き付けられる。

サクラ「くっ・・・」

メシア「どうした?お前の力はそんなものなのか?」

サクラ「・・・」

メシア「とどめだ!絶望の瞬間!」

サクラ「・・・・・風よ、我の手に集結し、我の前に立ちふさがりし全ての愚かなる者に絶対の滅びを与えよ。」

サクラは呪文の詠唱をし続ける。

メシア「喰らえっ!」

いくつもの闇の弾がサクラを襲う。

ガッ!しかしその攻撃は効かない。

メシア(なっ・・・これは・・・呪力結界!?)

呪力結界とは、呪文を唱えている間に出来るバリアのような物で、本来は呪文を使った者をその呪文の衝撃波から身を守るための物である。

サクラ「そして我の力と汝の力一つになりし時、風の封印は解かれる。」

メシア「なっ・・・」

サクラが顔を上げた時、もうそれは今までのサクラではなく、青い目のヒーローチャオだった。

サクラ「風双竜・全覇!」

ガキュウ・・・・バシュルルルルルルルル!ゴウッ!

そして、台風のような『風』は洞窟全体を包む!

ドム!ガガガガガ・・・ドカン!

物凄い轟音と共に、洞窟の一部は崩れ去る。サクラは間一髪の所で空中浮遊の魔法で逃げる。

サクラ「さて・・・皆の所に戻るか・・・」

~洞窟~

サクラ「よっ!戻ったよ~ん♪」

オルフェウス「こりゃまた元気そうだねえ。」

チャオチャオ「こっちは一日中探しつづけたのによぉ。」

サクラ「あはははは・・・とりあえず近くの村行こ!」

オルフェウス「話をそらすなああああ・・・」

~近くの村~

サクラ「めんど~。宿屋いこ~。」

オルフェウス「ああ。」

宿屋のチャオ「50チャオゴールドです。」

サクラ「何?タダ?」

サクラが剣を抜き放って言う。

宿屋のチャオ「はい・・・・・」

やっぱりオルフェウスは(略)

チャオ・テイル第三十二話 終わり

このページについて
掲載号
週刊チャオ第81号
ページ番号
33 / 40
この作品について
タイトル
チャオ・テイル
作者
サクラ
初回掲載
2003年7月15日
最終掲載
週刊チャオ第99号
連載期間
約6ヵ月13日