特別編・神授神器2
カミチャマとジンギと秘書が行った所は、牢獄。
悪も正義も閉じ込める、地獄のような場所。
「でー。キミキミ、紅神ってなにー?」
「カミチャマさん。いくら囚人でも態度が・・・」
「あぁ?紅神?・・・フン。」
「テメェ!無視すんなー!」
「カミチャマ、落ち着け。で、囚人。
紅神の軍団をどうやって作った?」
「簡単だ。強者の血を吸って、ハエと蚊とライオンを合成させ
その強者の血を流し込むんだ。作られた紅神はハエの様に早く
蚊の様に血を吸う。そして、ライオンの様に暴君になる。
ちなみに、上級系の紅神は、
強者の血と紅神に流れる血が必要だ。つまり、生贄だ。」
「なんだ?その説明。理科の実験かー?」
「黙れ。この話には続きがある
紅神を俺は作った。だが、紅神は作った俺を襲い、街を出た。
危ない、と思った俺は警察に電話した。
警察が来た時に聞いた言葉は、俺も驚いた。
「なんだアイツ!増えている!GUNを呼べ!」
そう。紅神に血を吸われた奴は、紅神チャオとなってしまうのだ。」
「おー怖ぇ怖ぇ・・・」
「わかった。囚人。作り方は大体判った。
・・・行くぞ、カミチャマ。」
「おー。」
囚人の話を聞いて、顔には出さなかったがジンギの心の中には
恐怖心が沸き溢れていた。紅神の生態能力は、そんなでも無いが。
カミチャマとジンギは、開発室へ行った。
開発室は、分厚い壁でできていて、理科室の様に色々と置いてある。
「おー!久しぶりー骸骨ちゃーん!」
「勝手に触るな。では、今から紅神の製作実験を行う」
「んー。ライオンやらハエやらは、いいとして
・・・強者の血はどうするんだ?」
「大丈夫だ。明日の集会の時、チョーカー達から貰えば。」
「わかった。じゃあ、まず形だけを作ろー!」
ジンギの、言葉は冷酷さに包まれていた。
カミチャマとジンギは黙々と形を作り、
恐ろしく、静かに。その時が、待っていた。