第87話・我慢

カヌ「激流・・・!」

ビリビリビリ

カヌは、何を迷ったのか、自ら自滅するような技を出したのだ。
これには神雷も驚いていた。

神雷「ほぅ、自ら死ぬとは。
なら、もっと電圧を増やしてやろう。」

カヌ「・・・!!!」

カヌは、目を大きく開けた。
もう、喋れないのだろう。

カヌ「・・・。・・・!・・・!」

だが、カヌは歩いた。
水流を流しながら。

神雷「!?」

カヌ「・・・!!」

ガシッ

カヌは神雷の顔を掴んだ。
・・・といっても、
ポヨの下のとんがり辺りだが・・・。

カヌ「気体のスキル・・・。アンモニア・・・。」

ぶわぁぁっ

神雷「ぐぁっ・・・!はなs・・・ゲハッゲホッ」

神雷はその場で暴れた。そりゃ目の前でアンモニアを
大量に出されたらもがいて暴れるだろう。
神雷は、カヌをとめる為にもっと電気の威力を上げた。

カヌ「・・・!ぐああああああああ!」

神雷「・・・!」

・・・。無音。いや、正確にはとても修羅場なんだが
二人とも声が出ず、音が聞こえないのだ。

カヌ「・・・!!ぐあああっ!あああっ!ああああ!」

ついに、カヌは苦しみだした。
アンモニアも近くで出してるんだ。
自分で自殺行為をしてる様な物だ。
そして、カヌは手を離してしまった。

カヌは、逃げたのか、ステージの端まで逃げて
座り込んだ。座り込んだというよりは、腰が抜けて
しりもちのようなカンジだ。

神雷「さすがに、もう動けないだろう。
残念だったな!オマエのアンモニアも薄くて
効果が少なかったぜ!
さぁ!いまだ!超雷撃!」

ズバぁxt・・・

チュドォォォォォン

カヌ「・・・うっ・・・。
間に合ったか・・・。俺はアンモニアと共に
酸素も出してたんだよ。だから、薄くなってたんだ。」

実は、カヌはアンモニアと共に酸素を出してたのだ。
そして、向かってくるときにダイナマイトを投げて
神雷を攻撃したのだ。
そして、偶然なのか、カヌの出した水の霧がちょうど
いまさっき、神雷の雷と同化して神雷に当たったのだ。
・・・まさに踏んだり蹴ったり。

神雷「ぬおっ・・・。ぐあ・・・。」


カヌ「最後だ・・・。
ダブルアタック!」

ブシャアアアア  ブオオオオオンッ

カヌは激流とアンモニアの嵐をだしたのだ。




           決着はついた。


カヌ「やったぜ・・・。
これまでの戦いも・・・面白かったぜ。」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第299号
ページ番号
94 / 104
この作品について
タイトル
ベタな情熱物語 チャオ達の戦い
作者
クワガタ(マルル将軍)
初回掲載
週刊チャオ第229号
最終掲載
週刊チャオ第340号
連載期間
約2年2ヵ月2日