第89話・本性?

カヌが片方の魔方陣の世界で戦っている間。
エントレインメントも、同じくもう片方の魔方陣の世界で戦っていたのだ。
その敵の名は神風。

エントレインメント「さて。・・・僕の相手はコイツ?
やだなぁ、僕こんな子供みたいなチャオ好きじゃないんだよなぁ
まともに戦う気力も無さそうだし、見るからしてウザいなぁ。」

神風「酷い!なんでそんな事言うのー?!」

神風は激怒した。
こちらから見れば、ただの冗談交じりの様だが、彼なりに怒っているのだろう。というか、そういう事にしてくれ。


エントレインメント「・・・?そんな事?
ただの、僕の独り言だよ」


神風「嘘だー!ゼッタイ嘘だ!
こうなったら~!!いでよ!キングブーブー達!」

ドロン!

神風の前に、キングブーブーが現れた。
(キングブーブーとは、ソニックアドベンチャー2に
出てきたボスの一体である。巨大な幽霊。)
しかも、数匹。


エントレインメント「チョーカーさんから聞いたとおりだ。
妖怪・・・、出してきたね。
でも、僕妖怪とか信じないんだよ。新聞のネタにもならないし。」

神風「うるさーい!新聞見てない僕に言うなー!いけー!」

エントレインメントに向かってキングブーブー達が飛んできた。
だが、エントレインメントは、余裕の表情。
否、不機嫌な表情だった。

エントレインメント「仕方ない。さっさとケリを付けよう。
ンサクタヲリカヒ、特殊魔法。光を出現。
スダンケンタ、生産魔法。短剣。」

ぴかぁー

エントレインメントは、お馴染みの水晶を手に、呪文を唱えた。
そして、呪文により光が出てきた。
と、同時に小さい短剣を出した。


エントレインメント「・・・。」

ズサッ

エントレインメントは、持っていた短剣で
キングブーブー達を切った。切った・・・、というよりは、
叩いたカンジだったが。
まぁ、チャオのあの手で剣を持つんだ。
勢いのある振りなんてできない。


エントレインメント「さて・・・。幽霊ってのは
やっぱり好きじゃない。僕の苦手な物の一つだ。
面白くも無いからね。」

スタスタスタ

エントレインメント「決着つけようか?」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第302号
ページ番号
95 / 104
この作品について
タイトル
ベタな情熱物語 チャオ達の戦い
作者
クワガタ(マルル将軍)
初回掲載
週刊チャオ第229号
最終掲載
週刊チャオ第340号
連載期間
約2年2ヵ月2日