第25話 対面その2
☆前回のあらすじ☆
チャオランも戻ってきて、平和な日々がしばらく続くか?
と、思っていたそばから、あたしたちの前に現れたあたしを襲っていた奴らと、奴らの親玉、ダグルチャオ。
え~い!こうなったら全員まとめてかかってこい!!
ダグルチャオ・・・・・・
おそらく、そいつはもう魔王レゾの魂に完全に『食われている』。
何故なら・・・・・・・・・・。
ニンニン「ダーク・・・・・・カオス・・・・?」
チャイン「な・・・・たしかダークカオスは滅びたはずじゃあ・・・?」
たしかに・・・。
ダグルチャオ――いや、魔王レゾの姿は伝説などで伝えられたダークカオスと一緒だった。
炎と化したポヨ。まあ、それは他にもいるけど。
そのポヨの両側に生える角のようなもの。背中から生える大きめのコウモリのような羽根。
そして、感情のないような黄色い瞳。
伝説と全く同じだ・・・・・・・・・
更に言うと、レゾからの、かなりの威圧感があたしを襲う。
チャミダマル「???・・・・ダークカオス?なにそれ?」
チャオラン「あ、森であったチャオだ。」
チャオリン「えぇ!?あのダークカオスに!?」
チャオラン「うん。なんかその後からの記憶がないの。」
う~みゅ・・・・・・・・・・
チャオラン1人捕まえる為に、まさか黒幕が出向くとは・・・。
レゾめ・・・そこまでしてあたしを倒したいか・・・。
チビッチャ「何ボサッとしてるだっち?さっさとかかって来るだっち!」
ライトフォース「チビッチャ、黙ってろ。」
チビッチャ「う・・・・・・・・」
むしろ嬉々としながら話しかけてくるチビッチャに対して、冷静にそれを制するライトフォース。
この2人、変わってないなー。
ダグルチャオ「貴様か、スィーフィードナイトの魂の宿りしチャオとは。」
そこで話しかけてくるダグルチャオ。無駄なウソは意味がないので、あたしは素直に質問に答える。
チャオリン「・・・・・・そうよ。」
ダグルチャオ「・・・・・・・・・・ここはお前らに任せる。」
敵方4人「はっ。」
チャオリン「・・・・・・おい。」
言うことに欠いてこのチャオはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
いきなし出てきといて、『ここは任せる』だぁぁぁぁぁ?
とかって思ってるあいだにレゾはとことこ森の中に入っていくし。
チャオリン「・・・・・許せないわね。」
クレイサー「? 何がだ?まさか、自分の妹を利用されたことがか?」
チャオリン「違うわ!」
チャオラン「え、あのー・・・」
クレイサーの言ったことを迷わず否定するあたしに抗議の声をあげかけるチャオラン。
まあ、この際そこら辺はムシして・・・。
チャオリン「あたしが許せないって言ったのは・・・」
びしぃ!
あたしはダグルチャオの歩いていったほうに指をさして、
チャオリン「いきなしなんの脈絡もなく現れて、質問1つしただけで『お前らに任せる』なんて言って
1人で帰っていくそのどあつかましさが許せないのよ!!」
敵方4人「!!!!!」
ぴぴくぅ!!
あたしの指摘に身を振るわせるチビッチャ達。
おー、動揺しとる動揺しとる。
しかし、あたしは構わず続ける
チャオリン「そんなことするのは今どき3流ゲームの悪役ぐらいなものよ!!」
チャチャ「て、てめえ!言わせておけば!!」
ばじゅっ!
つっかかろうとするチャチャの足元に光が炸裂する!
振り向くと、クレイティアさんの開いた右手が白く光っている。
おそらく、魔力の球か何かを打ち出したのだろう。
チャミダマル「ま、なんにしても、チャオリン、お前は休んでな。こいつらは俺達が片付ける!」
チャイン「そーいうことだな。」
言ってチャインはライトフォース、チャミダマルはチビッチャと対峙した。
クレイティア「と、いうことは、わしらの相手はこいつらか。」
ディスケンス「そういうことですね。」
そしてクレイティアさんはチャチャ、ディスケンスさんは、クレイサーと対峙する。
チャオラン「あれ?あたしは?」
じゃ、あたしはのんびり観戦でもするか。
いやー、本当に楽だわ。この役。
クレイサー「!・・・・今頃来たか。」
―――――やっぱ・・・・・・・・ダメ?
チビッチャ達の後ろから夕日を背に現れる2つの影。
のんびりしたいよぉ・・・・・・・・・
続く
次回!クレイサーVSチャイン第2回戦!!
久しぶりに活躍のチャイン!闘いの結果やいかに!!