第22話 決戦その①(前編)

☆前回のあらすじ☆
真夜中の盗賊いぢめを満喫したチャオリン。
そこへ現れたチャインと、ニンニンの家に帰る途中、1人のチャオが現れた。
はたしてそのチャオの正体とは!!

あたしの声と同時に姿を現したチャオとは、
全身がトラの姿をしているチャオだった。
―――そう、なつかしい、あのザコ(チャオ‘ズ・ベンチャー第1、2、3、4、5、6話参照)
が連れてきたチャオ、チャーニャだった。(チャオ‘ズ・ベンチャー第4話参照)

チャーニャ「久しぶりにゃあ。」
チャオリン「久しぶり。あんまし会いたくなかったけどね。」
チャーニャ「そうにゃ?まあ、そんなことよりあなたを早く倒さなきゃならないにゃあ。」
チャオリン「へ~、ダグルチャオとかいうチャオに言われて?」
チャーニャ「にゃ?もうばれてるのにゃあ?・・・・・!あぁ、チャイングとチャギーが言っちゃったにゃあ?」
チャオリン「ま、そーいうことよ。」

あたしのゆさぶりにも動揺することなく冷静するチャーニャ。
ともあれやるっきゃない!

チャオリン「チャイン!!ちょっとコレ持ってて。」
チャイン「お、おう・・・・・・。」

あたしはお宝の入ったザックをチャインに向かった軽く投げる。
それをチャインは・・・・・・・・
ずもっ
とってそのまま地面とキスをする。
う、うわー、とことん痛そー。

チャイン「・・・・・・・っぶほ!!はあ、はあ、おまえ、いったいいくつ宝入れてんだよ!?」
チャオリン「え?まあ、ちょっとよ。うん!ちょっと!
チャーニャ「今回はちょっとのんびりしてられないにゃあ。さっそくいくにゃあ。
      アイスフリーズ!!」

びゅうぅわぁぁうっ!
チャーニャの声と共に、チャーニャの目の前から現れた白い風があたしに襲い掛かる!

チャオリン「ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!!!」

あたしはこれを身をひねってかわす
ぴぎいぃぃぃぃん

チャオリン「げ・・・・・・?」

白い風はあたしの後ろにあった木にぶつかり、カチコチに凍ってしまったのだ。
こ、こりはマズイ。今までみたいに格闘技だけで勝つのはムリかも・・・。
こうなったら・・・あたしは呪文を唱えた。

チャーニャ「もいっちょアイスフリーズにゃあ!」

びゅぅ!

チャオリン「フレア・アロー!!」

あたしの声と同時に、あたしの目の前に十数本の炎の矢が現れた!

チャオリン「GO!!」

じゃぁっ
あたしの炎の矢とチャーニャの白い風が衝突した瞬間、水が蒸発するような音がして、
互いの魔法は消えていった。
あたしはこの間にも呪文を唱えつつチャーニャへ駆け出していく!

チャーニャ「にゃ、シャインバブル!!」

チャーニャが泡を放ってきた!
しかしそれはこっちも予測済み!!

チャオリン「ヴィスファランク!!」

こうっ
あたしの両手両足に光が集まる!
そのままあたしは、飛んでくる泡を、あるいは避け、あるいは魔力のこもった 手足で迎撃した。

チャーニャ「にゃ!?なにそれにゃ!?」
チャオリン「悪いわね。はっ!!」

ぼすっ
あたしの放った拳はチャーニャの腹に直撃した!

チャーニャ「ぁ・・・・・・・・・」

チャーニャは腹を抱えてうずくまったまま動かない。
魔力を腹に叩き込まれたのだ。これじゃあもう動けんだろ。

下に続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第28号
ページ番号
30 / 40
この作品について
タイトル
チャオ‘ズ・ベンチャー
作者
LOCK
初回掲載
2002年7月10日
最終掲載
週刊チャオ第45号
連載期間
約6ヵ月5日