第21話 チャオリンの盗賊いぢめ(前編)(ちゅどーん)
☆前回のあらすじ☆
・・・上を見てくれると
ありがたいんですが・・・
リー リー リー・・・
虫の声が聞こえる。
チャオランは隣ですーすー寝息を立てて寝ている。
チャイン達男は、隣の部屋で休んでいる。
チャインは・・・もう寝ただろうか?
最近、変な感じがする。そう、チャインにあってから・・・。
あたしはゆっくりとベッドから起き上がった。
そして、足音を殺し、チャインの寝ている部屋を通り過ぎ、静かに外に出る。
そして、ニンニンの家を出て、左側にある森へと歩き出す。
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しばらく歩き続けると、前方からたき火の光。
そしてチャオの話し声。
あそこか・・・。
さらに近付いてみると、そこには洞窟があり、その前に2人のチャオが、たき火を囲み話をしている。
あたしは『こほんっ』と、1つせきをして、わざとフラフラと、そのチャオ達のほうへ歩いていく。
チャオリン「う・・・あぅ・・・・・・。」
あたしはうめきながら片方のチャオ(仮にチャオAと名付けよう)に倒れこむ。
チャオA「お、おい!どうした!?おい!」
チャオリン「はぁ、はぁ・・・あ、あの・・・お水を1杯いただけないでしょうか?」
あたしは声をからしながら、言った。
チャオB「わ、わかった!ちょっと待ってな!」
言って洞窟の中へ駆け込んでいくもう1人のチャオ(じゃ、こっちはチャオB)。
チャオBが洞窟の奥に駆け込んでいくのを確認し、あたしはチャオAに当て身を食らわせた。
ぼぐっ!
チャオA「ぐ・・・な、に・・・?」
そのまま地面に倒れ伏すチャオAのふところを ごそごそ・・・あった!
あたしはリングの入った袋を自分のふところから取り出したナップザック(以下ザック)に入れた。
と、そこへ洞窟の奥から足音が・・・。
あたしは素早く顔をおびえた顔に切り替える。
チャオB「ほらよ、水だ。っておい!大丈夫か!?おい!あんた、何があったんだ!?」
チャオリン「あ・・・・あ・・・・・・・・い、今、何かの影が・・・・・ま、まだ近くにいるかも・・・。」
むろん、うそっぱちである。
チャオB「なに!?よ・・・よし!おまえは中に入ってみんなを呼んでくれ!!」
チャオリン「は、はい!」
あたしは洞窟の中に駆け込んでいく。
ふ、ちょろいもんよ。
洞窟の中は意外と広く、なかなか快適だった。
・・・もうお解りな人もいると思いますが、あたしは今、盗賊いぢめにきているのだ。
いままで、チャインと旅をするようになってから盗賊いぢめに行こうとすると、決まって止められてしまって我慢していたのだが、
こないだ・・・チャオランと再会する1日前。チャミダマルと死闘を繰り広げた(200ページの週チャオ参照)
食堂にいたチャオが盗賊のうわさをしていたのが悪かった。あのうわさのせいで、ついついココまで来てしまったのだ。
しばらく歩くと、奥のほうからなにか光が見えてきたおそらくチャオBの仲間だろう。
あたしは大きく息を吸って叫びながらその光(多分たき火)のほうへ走っていく。
下に続いたらどーしよ(蹴 石斧 槍 弓 爆爆爆)