第15話 助ける理由
☆前回のあらすじ☆
傷だらけのチャインとチャミダマルのいるニンニンの家に奇襲してきた2人のチャオ、
クレイサーとチャチャ。チャミダマルとチャインの危機に現れた2人のチャオの正体とは・・・?
(またまたナレーションはチャミダマルの思考)
今、クレイサーにナイフを投げた『影』・・・と、もう1つの『影』が姿を現す。
チャミダマル「ク、クロミダン!それにラフィンも!」
そう、その『影』たちはかつて、チャインの危機に現れたチャオ、
クロミダンとラフィンだった。
・・・にしても、相変わらずクロミダンのやつ、なんか黒いモンがふよふよただよってんな~。
チャチャ「邪魔だ、どくフィンよ!俺はあの大剣やろうをぶっとばさなきゃならねえフィン!」
クレイサー「ち、あらてなのかよ・・・」
ジャキッ
クレイサーが手に持っているものをクロミダンへ向けた!
クロミダン「?・・・・・」
パァンッ
すんだ音と閃光が『それ』から放たれた!?
クロミダンは、わずかに右へ避ける。
が、クロミダンのほっぺから、ひとすじの血が流れ落ちる。
クロミダン「・・・・・・拳銃か・・・」
クレイサー「ほう・・・よく知ってるな。」
拳銃?・・・聞いたことねえな。
クロミダン「火薬を爆発させて、鉄の弾を鉄の筒から打ち出すというやつか。」
う~ん・・・やっぱわかんねえや。
クロミダン「あれを相手に戦うのは難しい。ラフィン、いっきに行くぞ。」
ラフィン「ああ・・・時空烈炎斬!!」
・・・・・・・・・・・・わからなかった・・・・・
ラフィンが何か技を放った瞬間、次に俺が見たものは、
焼け焦げた跡といくつもの傷をつけたクレイサーとチャチャの姿だった。
クレイサー「く・・・いったい何を・・・?」
チャチャ「なんだよ、今の?急に目の前が炎に包まれたフィン。」
クレイサー「ここは・・・退くしかあるまい。」
チャチャ「ちっくしょ・・・・・」
ひゅっ、がさささささ・・・・・・・・・・
クレイサーとチャチャはニンニンの家のすぐ横の森へ逃げていった。
家の周りをとりかこんでいたチャオ達も、バラバラと逃げていった。
クロミダン「ラフィン、行くぞ。」
チャミダマル「お・・・おい、ちょっと待てよ!
なんであんたらは、俺達を助けてくれるんだ!?」
ラフィン「・・・今はまだ言うわけにはいかない・・・・・・いずれ話すさ。
お前らがチャオリンと一緒にいる限り・・・な・・・」
ひゅっ
そう言って、2人は消えていった・・・
チャミダマル「おいっちょっと待てよ!なんでチャオリ・・・・ン・・・・・・・・が」
どさ・・・・・・
そのまま俺は、気を失った・・・
~~そのころ街道にて~~
チャオリン「うふふふふふふふふふふふ(狂)」
ニンニン「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ぼぐっ
狂ったチャオと、それを見て退いて成敗されるチャオが少しずつ、少しずつだが・・・
チャインを助けるために、西の森へ歩いている・・・・・・・・・・・・はずである。
続く