第16話 対決!フォレストドラゴン(前編)
☆前回のあらすじ☆
チャインとチャミダマルの危機に再び現れたチャオ、
ラフィンとクロミダン。
この2人のおかげでチャインとチャミダマルは難を逃れた。
一方、チャオリンとニンニンのほうは・・・
ニンニン「チャ・・・チャオリン・・・・・・・もう平気でござるか?」
チャオリン「うふふふふふふ・・・・・・ふ、ふへへへへへへへへへへ(狂)」
ニンニン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
こそこそ・・・じゃり、ひゅっ
がごん!
チャオリン「うふふふふふふぁへへへへへへへ・・・んぎゃ!!!
いったいわねえ!ちょっと!何すんのよ!?」
ニンニン「いや・・・おぬしがそろそろ危ない頃だと思い、近くにあった石を投げて当てただけでござるが・・・」
チャオリン「そ、そろそろって・・・・・・・・そーいやここどこ?」
ニンニン「お・・・覚えてないのでござるか!?」
チャオリン「うん、まあ・・・。」
ニンニン「・・・・・・・・・とりあえず、ココはもう西の森でござるよ。」
チャオリン「西の森?・・・・・・・・・・・・・・・! あ、そっかそっか、あたし達チャインを助ける為にこんなとこまで来たんだっけ。」
ニンニン「・・・・・・1番忘れてはいけないところを忘れてたでござるな・・・」
そう!あたし達はもう西の森の前まで来ていたのだ。
・・・・・・・・・そこ、ジト目で見ない!
チャオリン「さあ!とっととフォレストドラゴンを倒してちょびっと肉切ってドラゴンは動物園にでも・・・なに、その目は?」
ニンニン「いや・・・別に・・・」
づどうぅん!!
2人「!!!」
なにかとてつもない音と共に森の奥から砂煙がもうもうと立ち上がっている!?
チャオリン「ニンニン、今のは?」
ニンニン「うむ、おそらくフォレストドラゴンが現れたのでござろう。」
チャオリン「行くわよ!」
ニンニン「うむ。」
あたし達は駆け出した!
たたたたたた・・・・・・・・・・・ざざぁっ
チャオリン「はあ、はあ、はあ、これがフォレストドラゴン。」
ニンニン「す・・・すさまじい力を感じるでござる。フォレストドラゴンと見て間違いないでござろう。」
あたし達が見たフォレストドラゴンとは・・・ゆうぜんと座り込み、まさに『森の精』であった。
体があたし達チャオとはくらべものにならないくらい巨大で森と同じ濃いグリーン、そしてまるでツルのような髭が1、2、3・・・6本!?
あれは・・・典型的なドラゴンというにふさわしい!
チャオリン「フ・・・フォレストドラゴン!お願い、あんたの肉ちょっとちょーだい♪」
ニンニン「はうあぁ!」
べちゃっ
ニンニンが近くの木に突っ伏した。
ニンニン「な、なにを言い出すでござるかあんたは!?」
チャオリン「ふ、甘いわね、ニンニン。1番楽できるなら楽しないとダメじゃない!」
¥¥¥「我の肉が欲しければ我に痛打を与えてみよ。」
ニンニン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
チャオリン「・・・・・・・・ちょ、ニンニン、誰のモノマネよ(汗)」
ニンニン「いや・・・せっしゃは何も・・・」
え・・・・・・ニンニンじゃないとすれば、カラス?それともどっかの修行僧とか?(笑)
¥¥¥「我の肉が欲しければ我に痛打を与えてみよ。」
チャオリン「・・・・・・・・・・・・ふう・・・空が・・・・・・・・・青いわね・・・ニンニン。」
ニンニン「・・・・・・・・・そーでござるな・・・・・・。」
チャオリン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ニンニン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
¥¥¥「我の肉が欲しければ我に痛打を与えてみよ。」
チャオリン「だーーー!!もう!ちょっと黙っててよ!!今、自分の頭の中を整理してんだから!」
ニンニン「せ、せっしゃも現実逃避して・・・」
ぼずっ
ふざけた発言をするニンニンをあたしは軽く黙らせてから考えた。
もちろん、さっきから喋っているのはフォレストドラゴンである。
1撃・・・・・・・・こんな相手からどうやって・・・?