~序章~第二話(上)
はい、第二話です。
もうちょっとしたらバトルとかもしようかと。
ちなみにホムペクリックで第一話へ飛びます。
ハァ、ハァ、ハァ・・・
二人は全力で走っていた。
もう少し、もう少し。もう―――
キーンコーン・・・
マジク 「や、やべえ!チャイムが鳴っちまった!」
アサルト 「おいおい、まずいぞ!遅刻したら先生怖ぇぞ!」
マジク 「―――よし!こうなったら・・・」
アサルト 「なんだ!?何か作戦があるのか!?」
息を切らしながらアサルトが聞いてくる。
教室まではあと少しだが、チャイムが鳴り終わるほうが早いであろう。
マジク 「すまん。アサルト。」
アサルト 「は?」
がっ
マジクは一歩先を行くアサルトの肩をつかむ。
アサルト 「待て、やめろ・・・やめてくれ!」
マジク 「すまん、アサルト!お前の死は無駄にしない!!」
そう言うとマジクはアサルトの肩を引っ張り、一気に加速をつけた。
アサルト 「きさまぁぁぁぁぁぁぁ!!」
・・・ずべしゃ
アサルトの悲鳴とおそらく転倒したであろう音を聞きながら、マジクは教室へ飛び込んだ。
マジク 「・・・・・・・セーフ?」
『セーフ』のポーズをとりながらマジクは先生に聞く。
先生は厳しい顔をしてこちらを見ている。
先生 「・・・・・・・・・・・・セーフ!」
マジク 「ぃいよっしゃぁ!」
大喜びするマジクの後ろでアサルトがこそこそと教室へ入っていく。
先生 「アサルト君♪」
アサルト 「うっ・・・・・・」
アサルトは一度身をすくませた後ゆっくりとふりかえる。
アサルト 「お・・・おはようございます(^^;」
◇◆◇しばらくお待ちください◇◆◇
彼らはココ、ナチュラルシティの中央中学校に通う少年、マジクとアサルトである。
彼らのチャオ、チャオリンとマーズはこの中学校のすぐ隣のチャオ幼稚園の園児であり、毎朝は一緒に登校している。
マジク 「・・・・・・チャオリン達はちゃんと先生の言うこと聞いてるかなぁ?」
マジクはぼーっと外を眺めながらそんなことを独りごちていた。
アサルト 「・・・・・・・・・・・・」
マジク 「あ、一時間目は数学だっけ。宿題やってないや。」
アサルト 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
マジク 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
アサルト 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
マジク 「・・・すまん!もうしわけない!お願いだから
その何かをうったえるような目で見るのはやめて!」
アサルト 「・・・ま、実際訴えてるからな。
よくもまあ あの時俺を蹴落としてくれたなぁ。」
凄まじい形相(ぎょうそう)でこちらに詰め寄ってくるアサルトを
なだめながらマジクは必死に言い訳をする。
マジク 「こめん!ゆるして!あの時はああするしかなかったんだ!」
アサルト 「ウソつけ!二人で行って二人で怒られりゃあよかったじゃねえか!」
マジク 「はっはっは、なぁに言ってんだい。怒られるなんてゴメンだね。」
アサルト 「おまえはぁぁ!」
「まあ まあ二人とも落ちつくノラ。」
アサルト 「マリン。」
マジク 「おぉ!マリン、助ふけて。」
マリンと呼ばれた女性はマジクやアサルトと小さい頃から仲良しの幼なじみである。
なぜか言葉の最後に『ナノラ』と語尾がついてしまう。
マリン 「とりあえず、一人ずつ事情を話すノラ。」
アサルト 「おし!じゃあ、僕から話すぞ。」
◇◆◇説明中◇◆◇
マリン 「なるほど なるほど。」
マジク 「じゃ、次は俺だな。」
◇◆◇説明中◇◆◇
マリン 「なるほど なるほど。」
アサルト 「で、どっちが悪い?」
マリンはしばらく考えるような仕草をする。
マリン 「・・・・・・」
マジク 「・・・マリン、おまえ ホントは何にも聞いてなかっただろ。」
マリン 「うん。」
マジクとアサルトは脱力した。
下へ続きます。