~ミッション9 ほっぽりだし~つづき。

つづき☆

そのころ・・・・

「よくも・・・・よくもソニックを─」
コロンの目に、サイクロンに乗って、ふだんおだやかな性格のテイルスさんが、もの凄い剣幕で怒っているのが映った。
それは、窓の外で、カプセルが光り輝いて爆発したのを見たあとのこと─
「テ・・・テイルスさん・・・?」
「絶対に─絶対、許さない!!」
テイルスさんは、サイクロンの砲身をエッグマンの乗るメカに向けていった。
それと同時に、エッグマンも同じことをする。
そして、二人一緒にレーザーを発射した─
部屋の中央で2つの図太いレーザーがぶつかりあい、まぶしく光っている。
お互いに、押したり、押されたり─それでもエッグマンのレーザーが、少しずつテイルスさんに近づいていく。
コロンは、目を真っ赤にして、その激しい光を見ていた。

あと、もう、50センチとないほどに、エッグマンのレーザーが迫っている。
もう、ダメか─もう、ダメなのだろうか─そう思っていたテイルスの脳裏に、そのテイルスだけに、カプセルの落ち際に聞こえた、憧れのソニックのメッセージ─
─テイルス、後は頼んだ─
鮮明に、よみがえった。IQ300のテイルスの脳に。
レーザーのレバーを力いっぱいに引いていたテイルスの手に、いっそう力が入る。
そして、レーザーはじりじりと、しかし一秒に1メートルのスピードで、エッグマンのメカへ近づく─

そこにいた全員が目を伏せた。
大きな爆発音と共に、光が飛び散る。
チリチリという炎の音しか聞こえなくなったとき、みんなが頭を上げた。

エッグマンのメカが、炎を上げて壊れていた。
体にまとわりつく火の粉を払いながら、エッグマンも出てきた。
テイルスさんは、口をあんぐりあけてそれを見ている。目も、どこを見ているか分からない。
「テイルス─あんた、勝ったわ─ソニックの敵をうったのよ!」
エミーさんが、サイクロンに駆け寄りながら言った。
ちょっと、その目は、うれしさをたたえ、また、悲しみをたたえた涙であふれていた。
その悲しみの理由は、みんなわかる─エミーが一番泣いていたし、コロンも同じぐらい(床に突っ伏して)泣いていた─あの爆発─助からなかっただろう。

ボクの視界中に広がっていた光が、消えうせる。
それと共に、目の前に、赤いものと、白いものと、青い背景がひろがった。
そして、となりには、もうひとつ、青いもの─
「俺にも・・・」
ソニックさんだった。
そして目の前にいるのは、ナックルズさんと、純君だ。
「まさか─お前─」
「俺にもできた─カオスコントロール・・・・」
「オイ・・・お前、大丈夫か?」
ソニックさんは、かなり疲れている様子だった。
まわりは、爆発してしまったはずのカプセル─ではなく、コロニー内部。
目の前に、宇宙へと出るためのどでかい扉もある。
「そんなことはどうでもいい─最後の賭けだ─あいつを─」
ソニックさんは立ち上がり、ボクを見て、こういった。
「詳しい事情は、走りながら話す─ついて来い」

♪復活!楽屋裏♪
コロン>復活、復活っと。ネタ使っとかないとね。

アロマ>次の連載、絶対僕らは使ってもらえないもんね。

コロン>キャラの傾向が違うわよ。しかも連載、長いらしいわ。

アロマ>ぺっく、僕らを捨てて新人を雇うつもりか・・・

コロン>それはともかく、チャオにやらせるには乱暴なシーン(純の宇宙ふり回しとか、今回の爆発直前カオスコントロールとか)が最近多いけど、CGとかスタントマンとか、使ったの?

アロマ&純>使ってたと思った?

コロン>・・・ぺっくが資金ケチってあんた達にやらせたのね。カオスの着ぐるみ着てるのに、大変ね~

純>突然だけど、なんかノリで、パーティ開こう!ソニックさんたちやデリートスも呼んで、盛大にやろう!!

アロマ&コロン>何で!?

純>前、某通信販売社でDVD買ったから・・・チャオINスペースの。

アロマ&コロン>・・・見るの?

純>ぺっく抜きで。日ごろの不満を晴らそう!で、ぺっくの目の前で、ホタテのバター焼きを食べて、一年後にホタテのバター焼きを食わせて、例の「フォアグラにして売りさばこう計画」実行!

アロマ>ボク、めんどくさい・・・一年後には、転生しちゃってるかも。

コロン>一人でやりなさい。私、一年後は「最近人気のチャオ女優コンテスト」の一位の授賞式だから。

純>・・・・・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第124号
ページ番号
19 / 24
この作品について
タイトル
チャオサイドストーリーinSA2B
作者
ぺっく・ぴーす
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第130号
連載期間
約5ヵ月11日