~ミッション9 ほっぽりだし~

チャオサイドストーリーinSA2B ~ミッション9 ほっぽりだし~

「我が永遠のライバル、ソニック・ザ・ヘッジホッグ─」
そのこえが耳に入ったと共に、ボクの目の前に、輝く地球が現れた─宇宙に、カプセルごと放り出されてしまった。
しかももっと悪いことに─宇宙に放り出されただけでもだいぶ悪いが─背後から、聞き覚えのある、いやな音がする。ソニックさんも、それに気がついたらしい。後ろを振り向いた。
コレは確か、GUNにいたころの訓練で使った─ピ、ピ、ピ・・・と、機械的な音がカプセル内にひびく─
「時限爆弾だ!」
ボクとソニックさんの声が、狭いカプセルの中を同時にかけめぐる。
ボクはコードを切ろうとどこからともなくはさみをとりだしたが、時限爆弾はがっちりとネジでとめてある。
いままでいろんなものをどこからともなく出してきたが、ほんとに必要なときに限って、ちゃんとしたものがでてこない。いくら空をかいても、ドライバーは出てこなかった。
ボクはぺっくのいじわるに腹を立てながら、オロオロと周りを見回した。
ドライバーを探しているわけでもないが、他に何か探しているわけでもない。
しかし、首のない頭を回して目をきょろきょろさせているうちに、ソニックさんの手の内にあるカオスエメラルドが輝いて見えた─
─『同じ波長と特性を持ってる。』─
ボクはポヨをビックリマークにして、言った。
「それで、何かできないかな!?」
ソニックさんは、それではっとして、ボクを乱暴に抱きかかえた。
「そうだ─それだ・・・」
時限爆弾のカウントが、残り3秒を示している。
「え?何?」
「俺にもできるか?」
残り、2秒─
「何を?」
1秒─
「じっとしていろ─カオス・コントロール!!!!!!」
真っ暗な銀河が、光り輝いたと思った。
しかし、輝くのは、目の前のカオスエメラルド─

つづく。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第124号
ページ番号
18 / 24
この作品について
タイトル
チャオサイドストーリーinSA2B
作者
ぺっく・ぴーす
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第130号
連載期間
約5ヵ月11日