~ミッション8 ARK内部~

ぎゃーーーっ、ぺっくが二作作ってきたぞ~!?
わーーーっ、天地がひっくり返る~!!!

・・・・いや、↑の叫びはほっといてください。


チャオサイドストーリーinSA2B 裏のお話 ~ミッション8 ARK内部~

スペースシャトルは、どうにかARKに到着・・・
といっても、乗組員が1人と1匹欠けた状態で、だった。
内部は緑や青い色をした蛍光色のランプのようなものだらけで、目がチカチカして痛いほど。
ボクはさっさとこの場を出たかった。
「じゃあ・・・帰っていい?」
「うん、私も・・・・」
ボクとコロンはソニックさんに小さい声で聞いた。
「馬鹿!最後まで付き合え!帰るときの操縦も頼む・・・」
僕らはソニックさんに小突かれた。
チャオの軽いからだが、ちょっとの力であやうくつんのめりそうになった。
「・・・・ハイ・・・・」
僕らは渋々返事した。
「じゃあ、ボクはコロニーの電源を切ってくる。ソニックたちはここで待ってて。」
テイルスさんはそういい残して、エターナルエンジンへと向かっていった。

しばらくすると、ナックルズさんも、通路の奥から純君を引っ張って(ひきずって(?))戻ってきた。
なぜか、表情がむっつりとしている。
「純君、お帰り~!」
ボクは宇宙空間で引っ張りまわされて目を回している純君を助け起こしながら言った。
僕の目には、どうも、純君の頭の上をヒヨコか星かのどちらかがくるくる回っているように映ったような・・・・
「HEYナックルズ!マスターエメラルドは・・・・」
「ばっちりだ。」
ナックルズさんはかけらの一つを人差し指と親指でつかみ、ランプの光を反射させてソニックさんに見せた。
てかてかと、緑色のマスターエメラルドが輝いている。
ボクはさらに目が痛くなった。
純君は(宇宙酔いのせいで)良く覚えていないらしいが、ナックルズさんいわく、ルージュとのバトル後にひったくってきたらしい。
ナックルズさんはその話を自慢げに話す折々に、ルージュの悪態も言っていた。

そのとき・・・

さっきまでチカチカ輝いていたランプが、全部消えた。
目が慣れない暗闇にあわてているようなのか、視界がはっきりしなかった。
それからしばらくして、テイルスさんが息を切らしてサイクロンに乗ってやってきた。
サイクロンは一歩進むたびにガチャガチャと音を立てた。
「ただいまぁ~・・・あ、純君、もどってきたんだ・・・」
安心したのか、そういいながらテイルスさんは表情を緩めた。
「・・・・・・」
純君は上のほうを向いて、何もない空間を視点もなく見つめていた。
テイルスさんが戻ってきたことにも気がついていないらしい。
「・・・純君、どうしたの?」
「まぁ、いろいろあって・・・」
僕らは作り笑いにもならない笑みをうかべて言った。
「まぁ、それはともかく・・・」
テイルスさんは、サイクロンから飛び降りながら言った。
「・・ホラ、これ・・・」
テイルスさんの手の内には、拳の1.5倍ほどの宝石が光っている─カオスエメラルドだ。
「テイルス、お前、いつのまに─」
「ニセモノだよ。ボクがカオスエメラルドを真似てつくったんだ。」
テイルスさんは事も無げに言った。
「同じ波長と特性を持ってる。純度は本物には劣るけど・・・」
そういい終わると、テイルスさんはソニックさんにカオスエメラルドを投げ渡した。
「これをオトリにするんだ。エッグマンのところにいって・・・」
「そんなとこまでいちいちやるのかよ。ぺっくがストーリー進行遅いって嘆いてるぞ?」
「いいんだよ、ぺっくのことは。僕らは僕らでやろう。とりあえず、エッグマンのとこへコレをもってって、本物とすりかえる。そ・れ・だ・け。」
最後の一文だけ、強調した声だった。
「簡単に言うなよ・・・だれがやるんだ?」
「ソニック。」
テイルスさん、ナックルズさん、エミーさんが、一本調子で口をそろえて言った。
「・・・・・台本書き換えろ!台本!誕生日直後にこんな設定するな!ぺっく!でてこーーーい!!」
ソニックさんはなにもない(へんなパイプばかりが貼り付けられた壁だけあるが)空間に向かって叫んだが、ぺっくはびびって出てこなかったようだ。
それがわかると、ソニックさんは、仕方ないとばかりにARK中心部へかけだした。
しかし、
「そんじゃ・・・行ってくるか!」
といったところで、急にUターンし、ボクをひっつかんでもういちど駆け出した。
「なんで!?なんでぇ!!!?」
ボクも純みたいに秒速25メートルの速さにおびえて半泣きで叫んだ。
「なんでもいいからつきあえ!いざとなったら─身代わりだ!!!」
「ひゃあ~~~!!!やーーーーーだーーーーーーー!!!!!!」
「うるさい!黙れ!」

しばらくはそのやたらでかい声のやり取りも聞こえてきていたが、きこえなくなると、
「ボクもちょっとサイクロンでも進めるルート探してくる・・・」
「俺は・・・あのコウモリ女をつぶす!」
と、テイルスさんとナックルズさん(もちろん、麻痺状態の純も同伴)は別々の方向へ駆け出した。
そこにポツンと残ったのは、エミーさんとコロン、二人だけ。
「もぅ!なんでいっつもか弱い乙女を一人にするのよぅ!!!!」

や・・・やっとここまできた・・・
でもぜんぜん緊迫感ないなぁ・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第122号
ページ番号
15 / 24
この作品について
タイトル
チャオサイドストーリーinSA2B
作者
ぺっく・ぴーす
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第130号
連載期間
約5ヵ月11日