~ミッション7 2人の決戦~
こんにちは。昼間の投稿です。
ん~、土曜日に投稿できないってのはキツイですね~?
感想どころか、だれかがよんでくれているという保証もない。
レギュラー読者でもいてくれればなぁ~
ま、高望みですね、それ。
チャオサイドストーリーinSA2B 裏のお話 ~ミッション7 2人の決戦~
純は、ルージュに口を押さえられたまま、ルージュの腕の中でもがいていた。
ずっと果てしない銀河が続くと思うようにしか思えなくなってきたころ、純の目の前に、機械のカタマリのようなフィールドが見えてきた。
3色の土があり、へんな倉庫のようなものが乱立している。
そして一番目を引くのは、中央の鉄塔だった。
逆光でよく見えないが、その鉄塔に、一つの影が見える。
髪の毛のようなものが頭から垂れ下がっていて、手にグローブのようなものをしていた。
(ナックルズさんそっくり・・・)
純はそう思ったが─近づくにつれてシルエットの色がはっきりしていく─あれは、本当にナックルズさんだった。
ルージュはそのままナックルズさんの乗っている鉄塔の柱の反対側の柱に着地した。
「お久しぶりね・・・」
「お互い様だ・・・」
二人は無表情のままにらみ合っていたが、その目の中には炎がちらついていた。
純はわけがわからないままそれを見ていた。
そのとき、ナックルズさんは純のほうへ視線を移した。
「お前・・・」
純はいままではおとなしくしてきたが、上目づかいでナックルズさんのほうを見つめて、てをじたばたさせてもがいた。
「つかまったのかよ・・・」
ナックルズさんがあきれた声で言った。
「だーいじょうぶだ。マスターエメラルドのついでにお前もとりかえしてやる─」
ナックルズさんがそういい終わるか否や、二人は(ルージュはダークチャオだけを鉄塔に下ろして)鉄塔の内側へ飛び出した─
その瞬間、鉄塔の下の床がひらき、下から突風がふいてきた。
しかもそのさらに下にはマグマのようなものがたくわえられて(?)いた。
ときどきルージュのドリルドライブに口を押さえられたまま巻き込まれたり、ナックルズさんのサンダーアローがとんできたりで、純は半べそでその戦いにつきあっていた。
そして床が閉じたとき(もうこれで3回目だ)、ナックルズさんが上から襲い掛かり─ルージュの体からリングが飛び散った─地上に降りるとパンチを一回くらわしてルージュさんを倒した。
「そんな・・・私が負けるなんて・・・」
ルージュはそういいながら立ち上がると、いらいらしながら純を床に下ろし(純は床が開いたときのことを思ってさらに目を赤く腫らした)、ダークチャオのいる鉄骨へと飛び立っていった。
「おぃおぃおぃ、ビビリすぎ─」
ナックルズさんは純を抱き上げながらあきれたように言った。
「なんだよ、泣くことないっつーの。だって、お前らガーデンで攻撃されまくってもダメージくらってねーだろ?」
言葉は乱暴だが、ナックルズさんはしょうがないとでもいうように純を慰めていた。
そして純をつれてまた最初にいた位置にもどり─
「私のマスターエメラルドを返しなさい!!」
「俺のマスターエメラルドを返しやがれ!!」
下の床はいったい何回開いたり閉じたりしただろうか。
ナックルズさんのつま先が鉄骨に触れた瞬間から二人は言い争いをひさびさに再開していた。
純はそれをびくびくしながら見ていたが、反対側の鉄骨のダークチャオは慣れているのだろうか、あきれたとでも言うようにうんざりした顔で言い争いを聞き流していた。
そのとき─
「大体私が─あぁっ!」
ルージュが足を滑らせて、まっさかさまに下へ落ちる─そしてダークチャオはルージュの手をつかむ─それでも重みに耐え切れずまた足を滑らせる─ナックルズさんは純を連れてそこへ稲妻のように向かい─純は鉄骨についたとたん足を滑らせて、30センチ下を落ちていくダークチャオの手をつかんで─
1人と2匹の落下がとまった─上を見上げると─ナックルズさんが、鉄骨に片手でつかまって、もう一つの手で純の手ををつかみ、純はダークチャオをつかみ、ダークチャオはルージュをつかんでいた。
「よっこらせ・・・っと・・・」
ナックルズさんはこともなげに一人と二匹を鉄骨の上へ上げた。
二人は無言で見つめあっていたが─
「ちょっと!キタナイ手でさわらないでよ!」
「俺が助けたのは純だ!お前なんかに直接触ってない!」
「チャオを伝わらせて私を触らないでよ!」
「そんなミクロな文句どうでもいい!」
「なによ、土まるけの汚いハリモグラ!」
「それが命の恩人に対する言葉かよ!」
またダークチャオはあきれた顔をして、純はびくびくしながら、その言い争いを聞いていた。
「フン、な~にが命の恩人よ!」
「フン、こっちこそ、マスターエメラルドのために助けただけだ!」
ルージュはそういうナックルズさんを思いっきりにらみつけて、
「さ、いくわよ!」
といってダークチャオの手をつかんだ。
「さ─さっきは・・・あんなこと言って悪かったな・・・・」
ナックルズさんは顔を赤らめながら、ルージュの飛びたちぎわに言った。
もうそろそろ、ラストに入っていこうと思います。
ストーリー進行の遅さは天下一品、週チャオ一!
自慢にならないんですが・・・