~ミッション2 作戦と陰謀のはじまり~

ボクは戦闘中だ。初めての。そう、初めての。
で、初めてのバトルの相手が憧れのソニックさん。
そんでもってボクごとビックフットを倒そうとしているのも、憧れのソニックさん。
え!?それだけはやだ....ソニックさんに牙をむけるのは....

チャオサイドストーリーinSA2B  裏のお話 ~ミッション2 作戦と陰謀のはじまり~

ソニックさんは、容赦なくボクが操縦している特別仕様ビックフットにアタックしまくってた。
で、ボクも容赦なくアタックしまくっているソニックさんにミサイル(なのかなぁ?ボク分かんないや♪)を打ちまくっていた。
んー、これ、GUNに入隊してもそれだけはよしてくれってことだったんだけどなぁ、ソニックさん達とのバトルは。
憧れのソニックさんが倒れるとこなんて見たくないし、かといって憧れのソニックさんにやられるのももの凄く嫌。
でもボクはミサイル(?)のボタンを連打しながらも「ソニックさんは、仕方なくボクと戦ってんだ、うんうん、そうに違いない!」とか無理矢理でも思っていれば少しは心が晴れた(様な気がした。)。
でもそう思おうとしつつも「いや、あの能天気(←お前が言うな!)なソニックさんがそんなこと気にするはずは....」とか考えてしまうと心の蛍光灯が消されたような気分になった。
いや、ボクは操縦超初心者だ。
ソニックさんが相手なのに、そんなこと考えて気を抜いたらやられてしまうって。うんうん。
とか思ったときには、コックピットが炎に包まれ、機体が大きく傾き始めた─うん、これ、ソニックさんに壊されたんだね、多分。
げ!それどころじゃない!と思って、ボクは急いでビックフットから脱出した。

ボクがビックフットからでてきたときには、GUNの人たちがやたらでかい盾をもって、ボクとビックフットごとにソニックさんを包囲していた。
みんなの視線がソニックさんに注がれている中、盾と盾の間にあいた小さな隙間からコロンがでてきて、僕のほうに走ってきた。
そしてコロンは、
「さ、アロマ、ここから出てガーデンに戻るわよっ!」
と一言言うと、僕の腕をつかんでさっきの隙間を通ってボクを広場から連れ出した。
もうそれは、夜もふけたころ。
僕らはたった2人で、GUNのチャオワールドへの入り口へ、満月の光を浴びながら歩いていっていた。
それが、最後の満月の光だとは知らずに・・・・

その日のお昼♪
ワイルドキャニオンの近くで、紅いハリモグラのナックルズと、ネコっぽいコウモリ女のルージュが、でっかいマスターエメラルドを挟んで口げんかしていた。
なんせ、普段性格の悪い二人の口げんかなんだから、もう内容は最悪。
二人の口から飛び出すのは、あほとかばかとかそんな生ぬるい暴言ではなく、「土掘ってばっかしのアホすぎるはりもぐらちゃん」とか、「お色気だけで性格は最悪、コウモリのクセに厚化粧しすぎのスペシャル馬鹿」とか、手の込んだ暴言ばかり。
どうやら、目の前のマスターエメラルドを取り争っているようだ。
とうとう悪口のネタが尽きてわけのわからん宇宙語を適当にしゃべりまくりはじめた二人のもとに、へんなメカにのったタマゴおやぢがやって来た。
よくみれば、かのドクターエッグマンがそのメカにGUNのバッジをつけたダークチャオをつれている。
そのチャオときたら、ネックウォーマーをマスクみたいに顔の半分まであげて、サングラスをかけている。
ま、それはともかく、エッグマンはメカについている蜘蛛の足のようなものでこっそりマスターエメラルドをつかみ、そのまま二人に気づかれずにそっとマスターエメラルドをもって自分の基地のほうへゆっくり進んでいった。
うん、エッグマンったら、マスターエメラルド盗んじゃったんだよね。めでたしめでたし。
では済むわけない。
マスターエメラルドに馬鹿なメタル化した鳥が直撃し、マスターエメラルドはこなごなにちらばってしまいましたとさ。
その音で二人はやっと目の前のエメラルドがなくなっていることに気づいたらしい。
とっさに二人はくるっとエッグマンの乗ったメカの方を向き、
「お前、なにしてんだよ!」
「アンタ、何してんのよ!」
と同時に叫んだ。
で、エッグマンは二人にぺこぺこ謝り、二人の返事も待たずにあのチャオをつれてどっかに飛び去っていってしまいましたとさ。
仕方なく二人は、マスターエメラルドのかけらを探すことにしたらしい。
二人は何も言わずに、別々の方向に飛び去っていった。

あ、さっきのメタル化した鳥のこと?
うん、たしかに谷の底に墜落してったけど、メタル化してるから落ちても大丈夫だって。多分。

♪楽屋裏♪
純>あ・・・あれ?
モクハ>僕たち全然出てないじゃん・・・
コロン>ってか私、一言しか言ってないじゃん!
アロマ>主人公(?)が無言で終わっていいのかなぁ...?
コロン>ちょっと!ぺっく!コレどうなってんのよ!?
ぺっく(監督?)>・・・・・・(逃走再び)
次回の楽屋裏はもっとマシに面白いはずです・・・・?(←?かよ)

このページについて
掲載号
週刊チャオ第108号
ページ番号
3 / 24
この作品について
タイトル
チャオサイドストーリーinSA2B
作者
ぺっく・ぴーす
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第130号
連載期間
約5ヵ月11日