第1章 51、抹殺
子タナトスを連れ戻そうと、ガイア、バキ、アインはスケルトンを追いかけて行った。
子タナトスは連れ戻したが、それは罠だった。
3人の周りには無数のB・R隊員がいた!
ガイア 「・・・・・痛い・・・」
子タナトス 「むぅ~」
ガイアは背負っている子タナトスに頬を抓られていた。
赤ん坊なのに結構強いよ。
バキ 「アイン君。数分かる?」
アインの右目は敵の数や武器の数、距離など等、いろいろな物を探る事が出来る優れ物だ。
アイン 「・・・ん~・・・。23916384人。あ、また増えた!」
ガイア 「痛い・・・・・。アイン、持つの変ってくれ」
抓られっぱなしのガイア。
子タナトス 「ねぇ・・・あしょこ。い~ぱいちゃおいるよ~」
子タナトスが指さしたのは白く輝く円盤。
ホワイトピースだ。
アインが50倍ズームすると・・・。
そのホワイトピースから、たくさんのB・R隊員が出て来ていた。
アイン 「あの白い円盤からこいつらは出てきてるみたいだよ。とりあえずあそこ壊さなきゃ・・・」
子タナトスを受け取ると、アインはホワイトピースに向けて飛んだ。
足にはジェットが付いている。
ガイア 「おい、バキ!俺はこのザコどもを殺る!お前はミラーをやれ!!・・・・・・バキ、聞いてんのか!?」
バキは動く気配すらない。
モロにみぞおちに入ってしまったようだ。
バキ 「・・・・・げほぉ!ごほぉ!死ぬかともった!」
バキは崖から飛び出してきた。
ガイアは安心した。
ガイア 「・・・・・・・・すぅ・・・」
息を吸い始めた。
しかも長い。
B・R達はどんどんやってくる。
ガイア 「~~~~~~~~~~~・・・・・」
吸うのが終わった。
もう間際まで隊員は来ている。
バキは耳を塞いだ。
ガイア 「おおおおおあああぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁああああぁ!!!!!!!」
馬鹿でかい声が響き渡った。
その声はスケルトンの声よりはるかにでかい。
B・R隊員達は耳を塞がなかった者が多かった。
そのため多くの者が鼓膜が破れた。
ガイアは常人の何倍もの息を吸う事が出来る。
ガイア 「はあ!」
耳が聞こえなくなった者達が混乱している間をガイアは狙っていたのだ。
ガイアはどんどん素手で隊員たちを倒していく。
しかし、数は増えるばかりだ。
その頃基地―
ブッチ 「・・・・・ほっ」
ブッチは首に巻いているぶち柄のスカーフで一瞬自分の姿を隠した。
するとブッチはブチハイエナになった。
黒い帽子とスカーフはそのままだ。
ファング 「面白い。俺が相手してやるよ!」
ファングも同じく狼になっていた。
白目で怖い。
ブッチ 「他の奴らの相手はもう来てるぜ」
―ある家
ニュース
S・Sに、髑髏のペンダントを着け、黒いヘルメットを被り、黒いバイクにまたがったCHAO達が押し寄せてきました!
只今入った情報によりますとその者達はあるCHAO達を抹殺しに来たとのことです。人間には危害を加えないと言っていましたが、皆さん気を付けてください!
CHAO 「ふ~ん。・・・大変だね。抹殺されたら可哀想だなぁ」
飼い主 「お前、行きたいなら行っていいぞ。だけどさぁ・・・。死んだら許さねぇw」
CHAO 「何言ってんの?ボクはこれでも・・・サイボーグなんだから!馬鹿にしないでよ!!」
ピロリロンピロリロン
速報が入ったらしい。
速報です!CHAOは全員抹殺する、との情報が入りました!
早くも13匹のCHAOが犠牲となりました。
CHAO 「・・・・・いってくる!ボク絶対許さない!!」
CHAOは家を飛び出した。
外は確かに黒いバイクにまたがったCHAO達がいた。
続く