第1章 46、無敗の少年、クロス・ブラック
クロス 「さようなら・・・」
クロスはもう消えていた。
1枚の羽がフワリフワリと地に近づく。
その羽をトルは掴む。
受付のCHAOが血塗れのトルに気付き、早速手当をを受けた。
白龍はタナトスの所に戻った。
病室にはホタルとチャロがいた。
ホタル 「・・・・・まさか本当の側近が現れるなんて・・・」
チャロ 「しかし、この怪我で此処まで来るには無理がある。
何者かがここに運んだとしか考えられん」
トルは傷口は塞がったが、痛みがまだある。
そして寝ていた。
チャロ 「・・・?」
チャロはトルの右手に何か握りしめている事に気づいた。
手を開いて、その何かを見る。
ホタル 「大きな羽ですね」
チャロ 「・・・・この羽は・・・」
チャロが病室を出た。
ホタルは後を追いかける。
ホタル 「チャロさん、急にどうしたんですか?」
質問に答えず、チャロは基地に戻って行った。
メイコにその羽を渡した。
カタカタカタタタタ・・・・・・ピピピ!
PC 「羽ノ特徴カラシテ隼ノモノト分カリマシタ。
ソレモタダノ隼デハアリマセン。
隼ヲきゃぷちゃ出来タコノ世界デ祐一ノCHAO、
こーどねーむ『音速の隼』デス。
ソノ他3ツ以上ノ名ヲ持ッテイマス」
チャロ 「やはり・・・アイツだったか!」
スリート 「世界一のボディガードでもあり・・・」
バキ 「神に愛されたCHAOとも言われ・・・」
フウライ 「隼の神でもある・・・」
イダテン 「・・・俺達最強のチームZ,魔法使い、チャロが全く敵わなかった14歳の少年・・・。メデューサを圧倒する力を持つ宇宙最強のCHAOでもある・・・」
メイコ 「その者の本名はクロス・ブラック。
マスターウィナーズを最年少で3回連続で優勝した。
手を隼の羽にして軽やかに空中を舞い、達者な技を披露する無敗のCHAOだ」
白龍 「・・・・・!
来ましたよ。融合魔法を使える者。ガイア」
アイン 「白龍喋れるの!?」
白龍 「きゅうぅ?」
アイン (空耳だったのかな・・・?)
扉が開く、そこには1匹のCHAOがいた。
ガイア 「ガイアだ。宜しく」
ロン 「急に呼び出して悪かった。戦力を少しでも高めるため、わざわざ北海道から着てもらった」
ガイア 「いいぜ、別に。
それよりさっき隼の羽が生えたCHAOが飛び回ってたぜ。あと話しかけてきた」
ガイアはDRPで、右手に真っ黒なリストバンドをはめている。
一応チームZの一員だ。
ガイア 「『僕はICPではないので戦う事は出来ません。しかし、ピンチの時はこの羽を吹いてください。
助けに向かいます』・・・だとよ。
そんで貰ったのがこれ」
ガイアはトルの持っていた物より1,2回り小さな羽を差し出した。
その頃クロスは、
アメリカ大統領の娘のCHAOを乗せ、空を飛び回っていた。
そのCHAOはエミーチャオの女の子だ。
クレア 「ねぇねぇクロスゥ」
クロス 「はい?」
クレア 「なんでクロスはいつも武術をしているの?」
クロス 「戦うためです」
クレア 「何で戦うの?」
クロス 「護るためです」
クレア 「意味が違うの?」
クロス 「はい」
クレア 「ふ~ん・・・・。
変なの」
続く