第1章 42、炎と地と水と氷
トル 「離せ!」
トルは暴れようとするが、
ヒュプノス 「・・・・・・スリープウィンド。寝てろ」
どこからか微風が吹き・・・。
トルは眠った。
ヒュプノス 「じゃな、タナ!」
タナトスがヒュプノスを追いかけようとした時、
バキ 「俺に任せてくれ!」
バキがタナトスを止めた。
バキ 「久方ぶりに技出させてくれよ!」
タナトス 「いいですが速く行かないと・・・!」
そんな言葉を聞くことなく、バキはヒュプノスを追っかけに行った。
ヒュプノス 「楽勝じゃん。あいつら追っかけてこないし」
鼻歌を歌いながらヒュプノスは飛んでいたが、
バキ 「いいいいいいいっやっっっほおおおおおおおおぉぉぉ!!!」
なんとバキは屋根の上を全力疾走してヒュプノスの所に跳んでいった。
シュウ 「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
すんごいジャンプ力!」
跳んだ距離はなんと50メートル。CHAOじゃねえ。
ヒュプノス 「何!?」
バキ 「トル君は返してもらうぜ!ファイアボール!!」
バキは手に4つ小さな火球を数個飛ばした。
火の玉はヒュプノスの羽根を焼いた。
ヒュプノス 「羽がッッッ!うわああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ヒュプノスは落下していった。
バキはトルをいつの間にか背中に背負い、
バキ 「あ、俺飛べねぇやw」
落下した。
基地
わあああああああああああああああああああああああああ!!!!
ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!
ロン 「なんだ!?」
ロンがドアを開けた途端、
どかあああああぁぁぁぁぁぁんんん!!!
ヒュプノスが落ちてきた。
次に
バキ 「ただいまーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
バキが落ちてきた。
バキは上手く着地したが、上空70メートルからの落下は流石に辛いのか、足をグルグル回している。
ホタル 「ありがとうございます!」
トルはまだ眠っている。
メイコ 「なるほど、バキは炎と地魔法使いか」
メイコがPCにデータをまとめる。
タナトスがヒュプノスを抜いて、背負ってきた。
どうやら気絶しているらしい。
タナトス (・・・・・・ヒュプノス。お前はどうしてB・Rになった?)
と、思いながら。
基地に戻って状況整理している途中。
ポロロン・・・
綺麗な音がなった。
それが始まりだったのか、演奏が始まった。
その音色は哀しみをおび、聞く者の心を揺さぶり、甘く切ない気持ちにさせた。
この音色を聞いた者は、あまりの感動と切なさに涙をこぼした。
メイコ 「・・・・・・・・・・スリートか」
地下の部屋からその音色は聞こえた。
地化
チェスと同じ、HSRが水でできた竪琴を弾いていた。
そこにチェスとウォッチとホタルが向かう。
チェス 「げ、僕と同じタイプ~!」
ホタル 「スリート君、相変わらずね」
スリート 「はい。これはタナトスさんから頂いた物ですから。とてもふくよかな音が奏でられるのです」
どこか哀しみを帯びた声だった。
その音色は近付くほど綺麗に聞こえる。
ウォッチ (同じタイプでも全然違うなw)
チェス (いーじゃん、別に~!)
チェスが怒った。
スリート 「僕の名前の意味、分かりますか?」
3人 「分っかんない」
スリートは竪琴を奏でるのを止めた。
スリート 「スリート、つまり霙です。
僕は水使いの父と、氷使いの母の間に生まれた混血児です。水+雪は霙ですからね。
混血児だったので結構虐められました」
今まで気づかなかった。
スリートの頬には綺麗で細かい雪の結晶があった。
その結晶はよく見ると傷だった。
スリート 「あ、僕の血、ナイトブルーなんです。
だから傷もこう残るんですよ。傷はメイコさんにお願いして1つの雪の結晶として固めてもらったんです」
チェス 「混血児って何?」
ホタル 「例えば人間だとアメリカ人と日本人の間に生まれた人の事を言うのよ。スリート君の他にバキさん、イダテンさん、フウライさんがいるわ」
ウォッチ 「シュウマイ?」
あ、それは禁句だぞ、ウォッチ君。
その時、
ウォッチに雷が当たった。
? 「誰がシュウマイだああああぁぁぁぁぁ!
フウライだあああああああぁぁぁぁ!」
地下にはもう1匹のCHAOがいた。
続く