第1章 37、禁断の力、復活!

大会、控え室―

カイオウ 「遅くない・・・?
       バキトル!」

ウォッチ 「マジで遅いぞ」

~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!~!

呼び出しが繰り返し、早くなった。

バンタン 「何?」

カイオウが応答ボタンを押すのを待たず、声が出てきた。

レーダー 【トル】「カイオウさん!ウォッチさん!緊急事態だ!!すぐ基地に戻って来て!!!
           さもないとおねえちゃんがすごい物を食べさせるって言ってる!!」

説明しよう!
すごい物とはホタルの手料理の事である!!
昔、不死身の妖怪が死んだ事がある!
=この世のものではない味なのだアアァァァァ!!

オウガ 「んじゃ、大会中止だな」

いつの間にか壁を破壊してオウガが入ってきた。

皆 「え」「何」「何だと」

いろいろな反応をした。

バンタン 「死にますね。10000000パーセント」

アンドレアノフ 「じゃ、行くか」

皆はすんなりOKした。

カイオウはすんごい焦っている。

ドッポ 「おめぇ、何焦ってんだ?
      この大会の出場者、全員ICPのシルバーかブロンズポリスだぞ」

ウォッチ 「オウガは別だけどな。
       てか知らなかったのか?」

カイオウは口をあんぐり開けたまま突っ立っていた。

ウォッチは観客席の仲間を呼びに行った。

速攻、皆は集まった。

ソウトウホタルノリョウリタベタクナインダロウナw

そして基地へと繋がる鏡へ。

本部の鏡

アルティメット 「まだかな」

鏡の前にアルティメットは行こうとしたが、

鏡から多くのCHAOが出てきた。

どかどかどかどかすたすたべちゃこけ

着地音やこける音が鳴り響く。

アルティメット 「あと1歩前に出てたら死んでたなぁ・・・」

アイン 「ホタルサンノシノリョウリ、タベサセラレナイデヨカッタ~」

ロンは会議室に皆を呼ぶ。

ロン 「・・・・・・・・・韋駄天がB・R基地に3人で乗り込み、2人はこっちに資料と共に送られた。
     イダテンは、今連絡が取れない。たぶん、メデューサに遭遇した」

その場に沈黙が走る。

その頃、イダテン―

イダテン 「が・・・かはっ・・・・・・」

メデューサ 「久しぶりねぇ、ルナ!
        苦しいでしょうに・・・」

イダテンは血を吐いた。

今までに見たことの無い形相でメデューサを睨みつける。

イダテン 「呪とやらを・・・・・解いたか・・・!」

メデューサは頭から生えている蛇の1匹を撫でながら言う。

メデューサ 「フフ、実はチャロの記憶は全ては消してはいないわ。私はチャロに入れたのよ・・・・・。
        『真、闇の力』を!」

イダテンは胸を抑えつけている。

イダテン 「が・・・かは・・ごほ・・・・。なんだ・・と・・・。
       あの・・・・・力は・・・・・・・決して蘇らせては・・・・・・いけない・・・・・禁断の力だ・・・・。
       掟を破ったのか・・・・?」

イダテンの口からは血が滝のように流れ出ている。

それにも関らず、立った。

メデューサ 「ロンに伝言もお願いするわ。
        3日後、一気に決着をつけましょう。
        乱血々原で、全軍団員を率いて」

イダテン   「何・・・!?」

メデューサが後ろを向いた。

その時をイダテンは見逃さなかった。

メデューサに技を仕掛けた!

イダテン (ナイトメアキャノン!)

イダテンは闇の塊を5つ作り出し、メデューサの頭部にぶつけた。

2つはかすったが、3つは頭部に直撃。

メデューサは振り返った。

不気味な笑顔で・・・・。

イダテンはあまりに多い出血で、意識が朦朧としている。

メデューサ 「3発も当てるとはいい腕ね、けど大切な友が9匹も死んじゃった・・・・・。
        この罪は、貴方の命で償ってもらいましょう。
        A~Z!」

メデューサの頭のからは、煙が出ていた。

それと9匹の蛇が死んでいた。他の蛇はそれを突付いたりしている。

イダテンは呼吸が乱れ、周りの様子が全く読めない。

メデューサが何かを呼んでから、3分。

20匹のCHAO達が現れた!

メデューサ 「処刑、頼むわ」

そのCHAO達にはアルファベット(大文字)が頬についていた。

前、VWXYはイダテンが殺ったのでここには居ない。

イダテン 「(この数じゃ・・・・・勝ち目は・・・・無い・・・・。
       勝ったと・・・しても・・・・くたばる・・・・・・。
       解くか・・・・・・)
       禁断の力をっっっ!!!」

メデューサはその場から立ち去ろうとはしない。

何か企んでいる様な眼でイダテンと部下達を見ている。

イダテンは鉢巻を外し始めた。

これを取ったのは何時以来だろうな・・・・・。
外せば本当の力が蘇る。

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第280号
ページ番号
40 / 57
この作品について
タイトル
CHAO 戦闘記
作者
カオスソーサラ(メガライア)
初回掲載
週刊チャオ第271号
最終掲載
週刊チャオ第287号
連載期間
約3ヵ月23日