第1章 32、古の光速戦士、イダテンの優しき心 

ロンはチームZに今までのことを話した。
ファング 「あ”−あ”−」(爆睡中
気持ち悪りぃイビキ掻いてんじゃねぇよ。
クロック 「ふーん、やばいぜそいつ」

ホタル 「え?」

クロックは少し苦笑した。
無口のイダテンが静かに話し出した。
イダテン 「・・・・俺も・・・・。
       そういう手口でやられた後・・・・・。
       1度あいつらの仲間になった・・・・。
       記憶を消したのには・・・・。
       2つの意味がある・・・・・・・・・。
       1つは認識力が鈍っている所を仲間にいれるため・・・。
       2つは幼心に戻った時の、むき出しの天性と・・・・。
       純粋な・・・・。
       凶暴性を狙う・・・・。
       げほっ、ごほっ・・・・・・・・。
       B・Rの基地なら・・・・。
       造りは全て覚えてい・・る・・・」
Tチームとロンは納得した。
アルティメット (なんか・・・。大丈夫かなぁ?)
途中でセキが入ったり、最後のほうなんか途切れてるからな・・・。

リアラー 「俺、運動して来るわ。そこら辺のヤクザでな」
リアラーの言ってる事はたぶん喧嘩の事だ。
実は元ヤンキーなんだよね。

ファング 「俺、鬼ごっこ。俺が鬼ね」

クロック 「いってらっしゃーい♪」

ホタル 「ファングさんだけ?・・・ですか?」
ファングはスカーフを取り、自分を一瞬隠した。
すると・・・。
ファングはカッコイイ日本狼になっていた。
スカーフは首に巻きつけてある。

ファング 「この格好だと警察も追っかけるだろ?」

カロン 「なるほど・・・」

クロック 「俺は時計の整備やっとく。
       ハオウは・・・。ってリアラーと行ったか」
皆があれこれ移動してる間。
イダテンとホタルとアルティメットとカロンが残った。

イダテン 「げほっ・・・げほっ・・・」
控えめなセキを連呼している。
カロン 「おぃおぃ、大丈夫かよ。あんた」(汗

イダテン 「三途の川が見える・・・・」

アルティメット&ホタル 「絶対渉っちゃ駄目です」

おぉ~。息ぴったり。
イダテンは見た感じZチームの中で1番弱そうである。

カロン 「なぁ、イダテンさんよぉ。
     アインの過去とか教えてくれねぇか?」

少し沈黙した後・・・。

イダテン 「・・・・・いいぞ・・・・」

ホタル (それにしてもカッコイイなぁ・・・)

お~、恋したのか?(ニヤニヤ

イダテン、アインの過去

イダテンが特別任務から家に帰るとき。
たまたま闇の取引所で木の実を買おうと保育園に寄って行った。
保育園の中に入ると、彼は人気者だ。
カッコイイとか、クールだとか、女子に絶大な人気がある。
家には1日10通はラブレターが届く程。
イダテン 「今日は何を買ってこうかな・・・?
       マスタァ、いい奴どれだ?」
マスター 「ますたぁだ。今日は四角い実がいいね。
       そういえば今日、新しいCHAOが幼稚園に入ったぞ」
イダテン 「? 今回はどうした・・・・?」
半漁人の遊び相手をしながらイダテンは聞いた。
マスター 「それがよぉ、養子なんだと。
       まだ1歳にも満たない子供だが、親から虐待を受けていてな。
       それで此処に着たんだが、その間に父は事故死、母は息子を連れて行かれたショックで自殺。
       身寄りが無いんだ。
       誰か貰ってくれればいいけどな」
この話を聴いて、イダテンはキノコを10個買って、外に出た。
保育園を除いた。
そこには、みんなと離れて、うつむいているハシリタイプの子供がいた。
保育士のCHAO 「イダテンさん!お仕事ご苦労様です!
           どうしたんですか?」
イダテン 「あの新入りのCHAOと話したいモンでな・・・・。
       いいか・・・・?」
保育士のCHAO 「いいですけど・・・・。大丈夫かなぁ」
イダテンはそのニュートラルハシリの子供の所に行った。
そのCHAOには背中には痛々しい火傷や傷がたくさんあった。
イダテン 「どうした?皆と遊ばないのか・・・・?」
そのCHAOは下を向いたままだ。
イダテン 「名前は・・・・・?」
アイン 「アイン・・・・」
どこか否定的に聞こえた。
イダテン 「親は好きか・・・・?」
アインはイダテンの方を向いていった。
アイン 「親なんて大っっっ嫌いだよ!
      お父さんは僕をいじめるし・・・。お母さんは僕をかばってくれない・・・。
      皆みたいな、優しいお母さんやお父さんの所に生まれたかった・・・」
そう言い終えると、アインは泣き出した。
イダテン 「・・・・・俺も13歳まで虐められてたぜ」
アインはポヨを?にした。
アイン 「嘘だ!おじさん、傷無いじゃないか!!」
イダテン 「あるよ・・・。見るか・・・?」
この言葉がよく分からないアインは頷いた
イダテンは締めていた鉢巻をとった。

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第279号
ページ番号
34 / 57
この作品について
タイトル
CHAO 戦闘記
作者
カオスソーサラ(メガライア)
初回掲載
週刊チャオ第271号
最終掲載
週刊チャオ第287号
連載期間
約3ヵ月23日