第1章 18、ボスとチャロ
カロンを元の体に戻せる。と、ありえない事をエンエンは発した。
カロンはそれに驚き、共に喜んだ。
元に戻す条件はB・Rのたくらみなどの情報提供。ICPに入る事である。
カロンはすぐOKし、エンエンの研究所に向かった。
カイオウ 「トラウマ野郎はあいつに任せて俺達は基地に戻ろうぜ」
チャロ 「そうだな。ロンもうるさいしな」
エンエンを除く者達は、あのすごい名前のラーメン屋に戻っていった。
そこにはロンがTチームを待っていた。
そしてトラウマ野郎の事を話した。
ロン 「そうか、あとチャロ。あの件について・・」
チャロ 「なんだ?ロン?」
2人は会話を始めた。
2人を見て皆思った。
皆 (なんであんなに仲いいんだろう・・・?)
カイオウ 「ねー、ボスー、チャロさーん。仲いいけどなんで?」
チャロ 「そういえば話してなかったな。僕とロンは・・・」
ロン 「男女双生児、つまり双子だ。先に生まれたのは俺で、次に生まれたのがチャロだ」
「え」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」
そりゃ驚くわ。
チェス 「過去の事についても聞きたいな~」
ウォッチ 「同じく」
カイオウ 「いちぢく?あのハズレとかあるやつか?」
このボケに皆は呆れる(当然
ロン 「まあいい」
チャロ 「話そう」
2人のかっこー(蹴&フックアッパー
いきなりボケが入ってるぞ。
ロンと僕はある王国の王の子だった。
父 アガメヌノン 母 オイノネ
長男 ウラノス 次男 クロノス 3男 シノス 4男 アイアス 5男 ペレウス 6男 ロン&長女 チャロ・・・これが俺達の家系だ。
この国では代々ある宝の隠し場所が王族の背中につく。
そして今回、宝の隠し場所が背中についたのがチャロとロンだ。
ロンは文字が、チャロはその絵がついた。
背中の文字などの意味も知らず、僕達は平和に育っていった。
男兄弟ばかりだったからチャロは自分の事を僕と言い、武術に励んでいた。
上の兄達は争い等を好まず、武術も覚えようとはしなかった。
ロンとチャロは生まれてからすぐ繭に入って大人になった。
地図が着いた者はこうなるのだと、母上から聞いた。
そして、チャロはヒーローカオスに、俺はこの体になった。
普通の者よりも強い体を手に入れた。
兄達は武術に励んでいる俺達を笑って見ていたな。
父、アガメヌノンに腕を磨きたい、強くなりたいと言ったら父上はこう言った。
アガメヌノン 「お前達の事はこの国にも知れ渡っている。強い、憧れ、などよく噂を耳にする。修行に出してやりたいのだが、チャロ、お前には結婚の申し込みが来ている。ロンもだ。こっちに来なさい」
父に付いて行くと1つの部屋の前で止まった。
アガメヌノン 「開けるぞ」
ロンとチャロは父が焦っている事に気が付いていた。
いつの間にか兄達全員も付いて来ていた。
戸を開けると同時にたくさんの封筒が流れてきた。
ロンとチャロは飛び退いたが、兄達は手紙の山に埋もれた。
アガメヌノン 「これがチャロ、お前に来ている結婚の申し込みだ。この中にロンのも大体半分くらいある」
手紙の山から兄達が出てきた。
ウラノス 「うわ、すんげぇ量だな。誰に決めるんだ?」
アガメヌノン 「実はチャロに結婚を求める者達がもうこの城に80・・いや、100程来ているのだが…」(汗
この言葉にチャロは驚いた。
耳を澄ますと、若者達の声がする。
それもたくさんの。
チャロ 「僕は1度しか城外に出たことは無い。なのに、なぜ?」
アガメヌノン 「その1度だけ出た時は多くの王が集まる祭りだったからだ。その時、王子達はお前に一目惚れしたらしい。ロンも同じく」(汗
ロン 「・・・。だから誰かと結婚してくれと?」
アガメヌノンは頷く。
チャロはこのような答えを出した。
チャロ 「結婚を決めてもいい。しかし、僕に勝てたらの話だ」
ロンは苦悩していた。
アガメヌノン 「しかしチャロ。王子達はそれなりの実力がある。
特にディオニュソスという隣の国の王子はお前に気に入ってもらうため、腕をとても上げているそうだ」
ロン 「そういえば、チャロは女だからこの国の妃になってほしい。という事もあるようだな。それより父上、王は誰に受け継ぐつもりなのですか?」
アガメヌノン 「出来れば、ロンが王。チャロが妃になって欲しいのだが・・。お前達は兄達と比べると頭も、腕もいい。だから・・・」
2人は揃って言った。
続く