第1章 16、戦友(ダチ)
微かに残った崖の上に1匹のCHAOが立っていた。
彼は、アルティメットの誘拐を命じられていた。
カロン 「あの木ごと捕らえるのもいいが、他のやつも捕まえたら厄介だな。
やっぱ直接捕らえるか、いや、しかしそれだと・・・ウンタラカンタラ」
アインは寝ていたが、気配に気づいたのかカロンの方をジっと見つめていた。
アイン 「あ、あいつ・・・!」
アインは崖を風のように登り、カロンの元へ行った。
カロンはまだぶつぶつ独り言を言っている。
てか、後ろにアインがいるぞ!オィ、コラ!!
アイン 「よっ!カロン!!」
カロン 「ブツブツブツブツ・・・・・! 貴様、いつから俺の後ろにいた!」
気づくの遅ぇよ。
カロンはアインに右手のバズーカを向けた。
アインはあきれ顔でカロンを見る。
アイン 「相変わらず深く考えてるな。トラウマカロン!
で、何?なんか用か?」
気がつくとカロンは居なかった。
辺りを見回すと、崖の今にも崩れそうなところでいじけている。
アイン 「(うゎ!一番傷つくあだ名言っちゃった。あれでも最終兵器なんだよな~w
あの戦争の時からトラウマ(超重度)と深く考え過ぎる事は変わってないなぁ)
おぃ、トラウm・・・じゃなくてカロン!何しに来たんだ!!」
カロン 「あのダークカオスを貰いに来た」
アイン 「はぃ?」
カロンはいじけるのを止めて、立ち上がった。
カロン 「そうだ、俺はアイツを捕らえに来たんだ!
スネークと縞馬の命令で!」
カロンは崖から飛び降りようとしたが、アインに目的をあっさり言ってしまったため、捕獲用ネットであっけなく捕まった。一体何しに来たんだか。
アインはネットに入ったカロンを背負って崖を飛び降りた。
チャロ 「後ろに背負ってる物はなんだ?」
チャロが木にもたれかかりながら言った。
アイン 「これ?戦友(ダチ)」
ホタルがカロンを見ていった。
ホタル 「そのCHAOって旧最終兵器、コードネーム狂戦士(バーサーカー)のカロンじゃない!
確か、もうこの世にはいないはずじゃ・・・」
このホタルの言葉にカロンは傷ついたらしく、トラウマモードに戻ってしまった。(あ~ぁ
アインはネットを下ろした。
そしてカロンが此処に来たわけを話した。
チャロ 「このCHAOを通して、向こうの事についていろいろな事が聞けそうだな」
まだカロンはいじけている。相当傷ついたようだ。
カロン 「ひどいや、ひどいや、ひどいや、ひどいや・・・。シクシクシクシクシク」
カイオウ 「おい、トラウマ野郎。お前の手って普通の手に戻らねえの?アインみたいにさぁ」
カロン 「戻らん!」
トラウマモードが治った。
アイン 「そーいえば、カロンは体全部が武器だったよね」
チャロ 「臓器なども人口の物、皮膚も人口の物にされたと聞いている。心は変わらないがな」
さっきからエンエンはカロンを見ていた。
エンエンはカロンが悲しげな瞳をしていることに気づいた。
エンエンはホタルのところに行き、何かを話している。
ホタルは頷くと、妖怪の住める鈴を投げ、1匹の妖怪を出した。
サトリ 「HEY、ミスホタル。何か用かい?」
サトリ 人間に最も近い容姿をもった妖怪。
相手の思考などを読むことができ、その思考を遠くの人間や仲間に送ることができる。
しかし、思考を読むには地面に繋がっていなければ、思考を読むことはできない。
このサトリはお坊さんに似ている。(若い)違うのは肘から指先までの両手が白いことである。
ホタルはサトリにカロンの思考を読むことを頼んだ。
サトリはすぐに理解し、持っている赤い6角形の棒を地に着き(1,5メートル)思考を読んだ。
サトリ 「彼の気持ちとってもブラックだZE!」
エンエン 「教えて、教えてw」
エンエンは笑顔でサトリに話しかけた。(おぃ
続く